episode#3 ページ42
「さ、三郎君…?」
「…はっ!?」
頬擦りに夢中になっているところ申し訳ないが、そっと声を掛けさせてもらった。
すると彼はハッと我に帰ったように目を見開く。
それから数秒後、ボフンという効果音が付きそうなほどの勢いで顔が赤くなった。
「こっ!?これは、ちがっ!!」
「あはは、分かってるから大丈夫だよ」
「っ〜…!!!」
そう言うと更に顔が林檎のように赤くなっていく三郎君。
僕もこのくらいの時、従兄弟のお兄さんに撫でられて思わず気持ちよくて頬擦りしたことあったなぁ…
しみじみと若かった頃の自分を思い出しほっこりしていると、パシンと頬に添えられた僕の手を三郎君の手が振り払った。
「か、帰るっ!!」
「え!?もう帰っちゃうの?」
ガタリと音を立てて椅子から立ち上がり、そそくさと店の出口へ向かってしまう。
それに慌てて追いかける。
「ま、待って三郎君ー!!」
「……あの、今日はありがとうございました」
「いえいえ!!もう落ち着いたかな?」
「お陰様で…あの、あと一つ良いですか?」
そう言って少し不安げに此方を見上げる彼。
身長差もあってか、少しばかり上目遣いになっていた。
三郎君のファンの人達はきっとこれだけで卒倒するであろう…
そんな破滅的な三郎君特有の魅力に僕も危うく倒れそうになるが、ここはグッと堪える。
「……また、撫でて頂けますか?」
「ん?いいよ」
「やっ!今じゃなくって…」
そう言うと途端にもじもじしだす三郎君。
具合でも悪いのかな?
「一兄も二郎も…誰もいない二人きりの時に、もう一回…」
「っ…!!うん!一回と言わず、何度でもどうぞ!!」
そう言ってくれたことが嬉しくて、思わず食い気味に言い放つ。
今の僕はきっと顔が緩みきってだらしないことになっていると思う。
「…じゃ、じゃあまた来ますね」
「うん!!待ってるよ」
僕が手を振ると、小さく振り返してくれる三郎君を見て笑みが零れる。
顔が少し赤いと思うのは、外が寒いからかな?
僕に背を向けて去っていく彼の後ろ姿を眺めながら、明日のバトル頑張って!!っと心の中でエールを送った。
‐
三郎君誕生日おめでとう!!(大遅刻)
残りの方はしばしお待ちを!!
終わり
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あかねっこ(プロフ) - ペンギンサンさん» コメありがとうございます!!リポは暫しお待ちを!!あまりにも尊すぎて頭の中パンクしそうなので整理してからお伝えしようと思います!! (2018年11月23日 13時) (
レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - ナイト(´-ω- ` )))さん» コメありがとうございます!!理鶯ですね了解です!!時間はかかりますが暫しお待ちを!! (2018年11月23日 13時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギンサン(プロフ) - ライビュ羨ましい！もっとリポして下さいよぉ！(誰おま) (2018年11月20日 0時) (レス) id: 9bd14d6626 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト(´-ω- ` )))(プロフ) - んんっ(*￣ii￣)、こんな小説探してました(*ﾟ∀ﾟ*)ドストライクですね...リクエストいいですか?理鶯が尽くしてくれる系ドMでかなり甘めのお願いします(*ﾟ∀ﾟ*)更新頑張ってくださいね(＊´ｖ｀) (2018年11月19日 17時) (レス) id: 259822b5cd (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - ☆アスカ☆さん» 了解しました!!時間は掛かるかも知れませんが頑張りますね!! (2018年11月10日 8時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかねっこ | 作成日時：2018年11月3日 16時
