episode#2 ページ36
「う、うめえー!!!」
「ああ、確かに旨いなこれ!」
目の前にある獲物にかぶりつくと、中からトロットロのチーズと肉汁が溢れだした。
言わずもがなチーズinハンバーグである。
お昼時ということもあり、並んではいたのだが一郎がいつの間にか手配していたようですんなりと入れた。流石一郎。
「A、そんなに急いで食わなくてもハンバーグは逃げないぞ?」
「うまふぎうのがわうい」(旨すぎるのが悪い)
「もう口の中パンパンじゃねーかっ!!」
ハムスターかよと大爆笑しながら俺の顔を写真に撮る一郎。
そんなに笑うこたねぇだろ!!
そう思うが今は目の前のハンバーグに集中。
口の中のものを全て胃に流し込んで新たな一切れを口に運ぶ。
「あ、ソース付いたぞ」
「え、どこ?」
「もうちょい右」
食べている途中でソースが口に付いたらしく、一郎指摘される。
何度か指示をもらい拭き取ろうとするが中々拭き取れない。
「あぁもう!!ちょっとこっち向いてろ」
「おわっ!」
突然顔を捕まれたかと思うと、一郎はそのまま指で俺の顔についたソースを拭き取った。
…かと思えばなんとその指をペロリと舐めたのだ。
「っ…!?おま、きたねぇだろ!!」
「ん?汚くねぇよ」
そう言って厭らしく嗤う一郎。
そのしてやったり顔を今すぐにでも殴りたいよ俺は…
「くそ…お前格好いいかよ」
「ははっ!!だろ?」
「俺もお前みたいにできたらなぁ…」
「なに言ってんだ、Aはそのままでも充分可愛くて好きだぞ?」
「可愛くじゃ駄目なんだよぉ…!!」
そう言ってテーブルに項垂れる。
落ちた俺の頭をそのまま撫でる一郎にまたイラッとする。
また俺のこと子供扱いして!!
「子供扱いすんな…」
「してねぇよ」
「っ…!!」
してないと言いつつ撫でる手を止めようとしない一郎に俺の中の何かがプツンと切れた。
あーあ、もう知らないかんな!!俺やっちゃうかんな!!
俺は撫でられている一郎の手をグッと掴み、反対側の手で奴の胸ぐらを掴む。
「っ…!?Aど、どうしっ」
「んっ…」
「っ…!!」
掴んだ胸ぐらをそのまま引き寄せ、一郎とゼロ距離になる。
ムードも糞もないキスだが、もうやけくそだ。
ある程度時間が立てば、そのまま離れる。
「はははっ!!どうだ一郎!!俺だってこのくら…い?」
「っ……」
「ど、どうした一郎…?」
下を向き、プルプルと体を震わせ様子の可笑しい一郎に不安になる。
俺は咄嗟に一郎の隣に座りその顔を覗き混んだ。
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あかねっこ(プロフ) - ペンギンサンさん» コメありがとうございます!!リポは暫しお待ちを!!あまりにも尊すぎて頭の中パンクしそうなので整理してからお伝えしようと思います!! (2018年11月23日 13時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - ナイト(´-ω- ` )))さん» コメありがとうございます!!理鶯ですね了解です!!時間はかかりますが暫しお待ちを!! (2018年11月23日 13時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギンサン(プロフ) - ライビュ羨ましい!もっとリポして下さいよぉ!(誰おま) (2018年11月20日 0時) (レス) id: 9bd14d6626 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト(´-ω- ` )))(プロフ) - んんっ(* ̄ii ̄)、こんな小説探してました(*゚∀゚*)ドストライクですね...リクエストいいですか?理鶯が尽くしてくれる系ドMでかなり甘めのお願いします(*゚∀゚*)更新頑張ってくださいね(*´v`) (2018年11月19日 17時) (レス) id: 259822b5cd (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - ☆アスカ☆さん» 了解しました!!時間は掛かるかも知れませんが頑張りますね!! (2018年11月10日 8時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年11月3日 16時