episode#5 ページ30
「ただいまー」
「おかえ…って!!Aまた怪我して!!」
「ご、ごめんなさい独歩さん…」
「いつもいつも気を付けろって言ってるだろ!?今日はどいつにやられたんだよ…」
「えっと…熊」
「…もう心配させないでくれまじでシャレにならん…先生に見てもらうぞ」
「は、はい…」
そう言って独歩に手を引かれ寂雷のいる部屋に連れていかれるA。
本人はこんなこと日常茶飯事だと言っていたが、彼に想いを馳せる狼三人は毎度毎度気が気でない。
暫く歩いていると、目的の場所についた。
「…Aくん。君の動物を大切だと思うその気持ちはとても立派だと思うけれど、私達はそれと同じくらい君の事だ大切なんだよ?」
「は、はい…」
「君は大丈夫でも、私達は気が気でないのだから…ほら、一二三くんだってこんなに悲しんでいる」
「A…無理すんなよぉ…俺っち、Aがいなくなったらって思うと…」
「次からはもっと気を付けて欲しいな」
「うぅ、はい…」
「うん。手当てをしてあげるからこっちにおいで」
Aは寂雷に言われるがまま、彼の前に座り黙って手当てを受ける。
しかし途中で寂雷は手当てする手を止めてAの顔を覗き込んだ。
「Aくん、今日はなんだか嬉しそうだね?何かいいことでも会ったのかな?」
「うぇっ!?そ、そうですか?えへへ…ちょっと、嬉しい事があって…」
「それは聞いてもいいかい?」
「う、少し恥ずかしいんですけど…」
そう言ってその大きな体に似合わず顔を赤くしもじもじとしだすA。
その様子を見て狼三人はぴくんと反応した。
「実はさっき、少し気になっている赤ずきんさんに会ったんです。熊に襲われそうになってたんで、たまらず熊を追っ払ったら、ありがとうって言ってくれて…」
「「……」」
「俺何時も遠目で見るくらいで話したことなかったんですけど…えへへ」
その話を聞いて、三人の狼は顔を見合わせる。
「(この泥棒猫が…俺たちのAを 誑かしやがって…)」
「(わかる。わかるよ独歩…どこの馬の骨かもわからない奴にAちんは渡さない)」
「(Aくんはすぐ騙される所があるから、私達がしっかりと見守ってあげないと)」
この三匹の狼たちはちょっと…いや、かなりAに執着しているようだ。
彼のどこに狼たちをこうさせる魅力があるのかわからないが取り敢えず一つわかるとすれば…
赤ずきんちゃん早く逃げてっ!!!!
‐
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あかねっこ(プロフ) - ペンギンサンさん» コメありがとうございます!!リポは暫しお待ちを!!あまりにも尊すぎて頭の中パンクしそうなので整理してからお伝えしようと思います!! (2018年11月23日 13時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - ナイト(´-ω- ` )))さん» コメありがとうございます!!理鶯ですね了解です!!時間はかかりますが暫しお待ちを!! (2018年11月23日 13時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギンサン(プロフ) - ライビュ羨ましい!もっとリポして下さいよぉ!(誰おま) (2018年11月20日 0時) (レス) id: 9bd14d6626 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト(´-ω- ` )))(プロフ) - んんっ(* ̄ii ̄)、こんな小説探してました(*゚∀゚*)ドストライクですね...リクエストいいですか?理鶯が尽くしてくれる系ドMでかなり甘めのお願いします(*゚∀゚*)更新頑張ってくださいね(*´v`) (2018年11月19日 17時) (レス) id: 259822b5cd (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - ☆アスカ☆さん» 了解しました!!時間は掛かるかも知れませんが頑張りますね!! (2018年11月10日 8時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年11月3日 16時