episode#3 ページ16
「うう…苦しいっ…」
窓から差し込む太陽の光を浴びて目を覚ますと、両腕が金縛りに会ったように重く体が圧迫されていることに気がつく。
両隣に目を向けると、案の定三郎と二郎が俺の腕を枕にしてピッタリと抱きついて寝ていた。
くそっ…無駄に顔が良いから起こすに起こせねぇよ!!
「Aー!!朝飯出来たぞ起きろ…ってお前らいつもいつもAと添い寝するなって言ってるだろ起きやがれっ!!」
「うっ…にいちゃん痛いよっ」
「い、一兄ごめんなさい…」
丁度良いところに一郎が来て両隣の弟達を起こしてくれた。
朝飯まで作ってくれるなんて…お前はいい男だよ一郎。
「いつもありがとう一郎…あとおはよ」
「はよ!別になんてことねーよ。それより、また新しい依頼が朝から来てたぜ」
「そっか…ふぁぁ…」
「ははっまだ眠みいのか?…寝癖が付いてんな、ちょっとじっとしてろよ?」
「ん…」
そう言って手で寝癖を直してくれる一郎にされるがままになる。
撫でられてる見たいで気持ちいいな…なんてまだ寝惚けた頭で考えていると両側から視線を感じる。
「にいちゃんばっかずりぃ…」
「っ…!じゃあ僕はAさんに珈琲淹れてあげますね!!」
「あ“ぁ!?何一人だけ良いとこ取りしようとしてんだ三郎!!」
「バーカバーカ!!Aさんに自分が出来ることを考えられないその低脳な頭が悪いんだろ二郎?」
「クソッ…じゃ、じゃあ俺は新聞取ってきてやんよっ!!」
そう言ってドタバタと俺の寝室から出ていった2人。
朝から元気だなぁ…
「相変わらずだな…」
「あいつらもお前のことが好きでやってんだ、許してやってくれ」
「そうなのかなぁ…」
「当たり前だろ?…それは俺だって…」
「ん?なんか言ったか一郎」
「…いや、何でもねぇ。それよりも早く顔洗ってこい。飯が食えねぇだろ?」
「はい…」
そう言って三郎と二郎が遠くで言い合っているのを聞きながら顔を洗いにいく。
彼等と過ごして暫くたったこの風景は日常になりつつあった。
その事にほんの僅かな幸せを感じつつ、今日も朝を迎えるのだった…
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あかねっこ(プロフ) - ペンギンサンさん» コメありがとうございます!!リポは暫しお待ちを!!あまりにも尊すぎて頭の中パンクしそうなので整理してからお伝えしようと思います!! (2018年11月23日 13時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - ナイト(´-ω- ` )))さん» コメありがとうございます!!理鶯ですね了解です!!時間はかかりますが暫しお待ちを!! (2018年11月23日 13時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギンサン(プロフ) - ライビュ羨ましい!もっとリポして下さいよぉ!(誰おま) (2018年11月20日 0時) (レス) id: 9bd14d6626 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト(´-ω- ` )))(プロフ) - んんっ(* ̄ii ̄)、こんな小説探してました(*゚∀゚*)ドストライクですね...リクエストいいですか?理鶯が尽くしてくれる系ドMでかなり甘めのお願いします(*゚∀゚*)更新頑張ってくださいね(*´v`) (2018年11月19日 17時) (レス) id: 259822b5cd (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - ☆アスカ☆さん» 了解しました!!時間は掛かるかも知れませんが頑張りますね!! (2018年11月10日 8時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年11月3日 16時