【あんスタ】みどロイド、拾った。【男主】

両想い ページ39

「…本当、意味わかんない…」


「な、何が…」


「どうして伝わんないのっ…」


「…?」


「こんなにも、Aさんのことが好きなのに…」


「へ…?」


「一緒に生活して、お喋りして、出掛けて…Aさんのこと、いつの間にか好きになってて…」


「…」


「好きって気づいたらどんどん好きになっちゃって…小さいことでも嫉妬して、喜んで…でも、今の関係が壊れたら嫌だからずっと黙って側にいようって思ったのに急に避けられるし…」


「えっ…え?」


「本当、意味わかんなすぎて鬱になる…」







な、何この急な衝撃カミングアウト!?

い、いやまぁ俺もしたっちゃしたんだけど…

頭が追い付かないよ翠くん…!!

俺があたふたしている間も翠くんの目からポロポロと涙がこぼれていて更にパニック状態に拍子がかかる。






「み、翠くんっ!?どうしたの!?」


「Aさんの、せいですっ…」


「ご、ごめんねっ!!」






カ、カオスだ…

ガチ泣きする高校生を慰めるおじさん…

こんなときにばかり冷静になる頭が、またもやそんなことを考えてしまう。

すると翠くんはそうじゃない、と手で涙を拭いながら言った。






「ごめんじゃなくて俺は…返事が欲しい、です…」


「へ、返事…?」





はて何のことかと頭を悩ませる。

混乱しすぎて頭がごっちゃになっている。

えーとたしか、翠くんは俺のことが好き…スキ…SUKI…?





「えっと、つまり俺今告白…されてる?」


「だからそういってるじゃないですかっ…あぁもうっ何で分かんないの…!!」





ご、ごめんね…物分かりの悪い男で…

涙目で此方を睨み付ける翠くんに心のなかで謝罪する。

でも、そうか…翠くんも俺のことが…

両想いだったって実感が俺の心を熱くしていく。

嬉しい、とか好きって気持ちが溢れてきて…

翠くんを抱き締めてあげたい衝動にかられる…






だけど…






······

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