お帰りなさい。 ページ31
突然だが俺は今、非常にイライラしている。
何故かって?仕事で残業をしていたのだ。
トラブルが起きてそれの処理をするのに少しばかり時間がかかってしまった。
お腹すいたし眠いし…あ〜あ、翠くんのご飯暖かい出来立てが食べたかったんだけど…
翠くんには遅くなるので先にご飯食べて寝てくださいとLINEで送っておいた。
返信は帰ってこなかったけど…
「ただいまぁ…ってもう寝てるか」
そろそろと部屋に上がる。
リビングに行ってテレビでも見るかと、リビングへと足を運ぶ。
「あれ、翠くん?」
リビングのソファに腰を掛けて寝ている翠くんがいた。
テーブルの上には飲みかけのコーヒー、翠くんの腕の中にはこの間取った変なアザラシのぬいぐるみが抱かれていた。
翠くんの正面まで来て顔を覗き込むとスヤスヤと眠っていた。
「こんなところで寝ちゃって…体痛めたらどうすんの〜」
そう言って翠くんの部屋へ連れていこうと横抱きにしようとしたとき…
「翠くんって、凄く綺麗な顔してるなぁ」
ほとんど寝ぼけた頭でそんなことを思った。
知り合った当初から思ってはいたけどホントに整った顔をしている。
まぁ、元は作られたロボットだから当たり前ではあるんだけど…
なんか、今まで付き合った彼女よりも綺麗かもしれない…
と言うか、今までこんなにいい子が居ただろうか?
毎日俺のためにご飯作ってくれて、帰りを待っていてくれて、一生懸命で…
今だって、俺の帰りを待ってこんなところで寝ていたのかもしれない。
そう思ったらこう…なんか心がぎゅっとなって…
「キ、キス…したら怒るかな?」
俺は相当寝惚けてるんだ。
大丈夫大丈夫…寝てる間に一回ぐらいなら…いいよね?
ごめん翠くん!!
心の中でそう叫びながらそっと翠くんに顔を近づける。
「翠くん…」
.
「…Aさん?何してるんスか?」
「あわぁぁぁぁっ!?!?」
ゴロゴロ
ドテッ
「Aさん!?」
「み、みみみ翠くん!?お、おはよう!!いい朝だね!!」
「はぁ、まだ暗いですけど…」
心底訳がわからないという顔をした翠くん。
そらそうだよねうん。本当ごめん…
俺は何をしようとしていたんだ…
すると何かを思い出したような顔をする翠くん。
「Aさん…」
「な、なに?」
「お帰りなさい」(ニコッ
「…た、ただいま」
どうしよう、俺翠くんのこと…
好き、なのかもしれない。
.
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あかねっこ(プロフ) - 仁科一家さん» こういう設定がら、地雷な人多いだろうなぁと思って執筆していたのでそう言っていただけると嬉しいです!更新頑張ります!! (2018年6月3日 14時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
仁科一家(プロフ) - 普段占ツクのBLってほぼ地雷寄りなんですけど、この作品は本当に好きです。素晴らしい作品ありがとうございます! (2018年6月3日 10時) (レス) id: dec30a2f4d (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - 琥珀さん» そうなんですよ…流星隊Pを殺しにかかってますね運営は…←更新頑張ります!! (2018年5月19日 23時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - この作品楽しく読んでます!つらいですよね…クラス別スカウトAnd流星隊のイベ...これからも更新頑張ってください! (2018年5月19日 21時) (レス) id: 5e61c82747 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - 夜闇の魔物さん» ありがとうございます!!相変わらず亀さん更新で申し訳ないのですが頑張ります!! (2018年5月19日 20時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねっこ | 作成日時:2017年12月26日 19時