【あんスタ】みどロイド、拾った。【男主】

勘違い。#side翠 ページ23

「な、ななっ…何で!?」




今絶対顔が赤くなっている。

それくらい顔に熱が集まっていることを感じる。

どうして分かったんだろう…




「何でかな…私と同じ目を、していたからかな」


「同じ目…」




やっぱりこの人はAさんのことが…




「私ね…好きな人がいるんです」


「…」


「その人と居るととっても幸せで、心が満たされていくの」




頬を赤く染め語る松下さんはまさに恋する乙女のようだ。


こんなのに俺が叶うはずないじゃん…鬱だ…


幸せそうに話す彼女とは逆に、俺の心はどんどん暗くなる。




「私の好きな人、誰にも話したこと無かったけど…翠さんには話してもいいかも…」


「…何でっスか」


「だって翠さんと"同じ"だから」


「っ…」




この人はこんな顔して何て残酷なことをするんだろうか…


同じだと分かっているならわざわざ言わなくてもいいじゃないか。


そんな俺の気持ちお構いなしに彼女は続けた。




「私の好きな人は…









"ボーカロイドの女の子"なの」



「…へっ?」



予想外の答えに変な声が出る。

まって、えっ?なんで…



「Aさんじゃ…ないの?」


「へ?確かに不二咲さんは素敵な方だけど…ってあぁっ!!ご、誤解です!!翠さんと同じって言うのはボーカロイドってことでして!!」




紛らわしくてすいません!!っと頭を深く下げて謝罪する彼女を唖然とした顔で見つめる。


さっきのは俺の勘違い…




「っ…」(ﾎﾞﾛﾎﾞﾛｯ


「ひえっ!?な、泣かないでぇ!!」




何だかほっとした途端、ボロボロと涙が出てきた…


それを松下さんがハンカチで優しく拭ってくれる。


何だこの人普通にいい人じゃないか。


残酷だなんて思ってご免なさい。


心の中で前言を撤回した。







------------



帰ってきたぜイエェェイ!!


待たせてすまん!!


更新頑張ります!!

松下さん。#side翠→←俺が女の子だったら…。#side翠

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す