貴方のせいだ。#side翠 ページ17
「じゃ、じゃあ…歌いますよ」
そう言ってAさんに使って良いいよと言われていたパソコンに入っている流星隊の曲の再生ボタンを押そうとするが…
ここまで来て緊張が一気に増してきた…
失敗したときの事ばかり考えてしまう…
そんなことを思っていると、再生ボタンを押そうとしていたてに温もりが…
「大丈夫、翠くんはちゃんと練習したんでしょ?」
「Aさん…」
「練習は嘘つかないよ…翠くんなら大丈夫さ!」
Aさんは俺の手を握りながら言った。
…どうしてAさんの言葉ってこんなにも落ち着くんだろ…
さっきまであった緊張が少しずつ和らいでいくのがわかる。
「聴いていてください、俺の歌…」
何時も優しくしてくれるAさん…
今度は俺がAさんを癒すんだ…!!
――――
曲は順調に進んでいた。
歌詞を間違えることも、キーを間違えることもなくここまで来た。
曲もいよいよ終わりを迎え…
ｷｰﾝ
そんな時だった…
部屋に耳障りな機械音が響く。
俺はロボットだから、こういう時もあるけど…
どうしようっ…怒られるっ!!
一応最後まで歌いきったけど…
あの音はきっとAさんにも届いてる。
俺はAさんの顔を見るのが怖くて歌が終わってからすぐに下を向いた。
でも、Aさんがどんどん此方に近づいてくる。
どうしようっ殴られる!!
そんな気がして衝撃に備えようと咄嗟に目を瞑る。
…でも、そんな衝撃とは逆で
「サイッコーだったよ翠くん!!頑張ったね!!」
「わっ…え?」
ワシャワシャと俺の頭を撫でるAさん。
突然のことで驚く。
「翠くんの声って凄く綺麗なんだね!!俺もう聞き入っちゃって…」
「…でも、最後失敗しました…」
「そんなの関係ないよ!!」
"翠くんの歌、ちゃんと俺に届いたよ"
俺はその言葉に涙を流す。
「うっ…」
「えっ!?翠くん泣いてるの!?」
「ばか…Aさんのせいだ…」
「えっ!?俺気に障ること言った!?ごめんね!」
本当にこの人は…何回俺を泣かせれば気が済むんだ。
「ど、どうすれば…」
「…もっと抱き締めてください」
「そ、それで良いの?」
Aさんは俺をぎゅっと抱き締める。
「翠くん…」
「…なんすか」
「キラキラしてて綺麗だったよ…」
「っ…」(ﾄﾞｷｯ
何だろう、今の…
顔も何だか熱い…
…きっと、疲れちゃったんだ。
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あかねっこ(プロフ) - 仁科一家さん» こういう設定がら、地雷な人多いだろうなぁと思って執筆していたのでそう言っていただけると嬉しいです!更新頑張ります!! (2018年6月3日 14時) (
レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
仁科一家(プロフ) - 普段占ツクのBLってほぼ地雷寄りなんですけど、この作品は本当に好きです。素晴らしい作品ありがとうございます！ (2018年6月3日 10時) (レス) id: dec30a2f4d (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - 琥珀さん» そうなんですよ…流星隊Pを殺しにかかってますね運営は…←更新頑張ります!! (2018年5月19日 23時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - この作品楽しく読んでます！つらいですよね…クラス別スカウトAnd流星隊のイベ...これからも更新頑張ってください！ (2018年5月19日 21時) (レス) id: 5e61c82747 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - 夜闇の魔物さん» ありがとうございます!!相変わらず亀さん更新で申し訳ないのですが頑張ります!! (2018年5月19日 20時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかねっこ | 作成日時：2017年12月26日 19時
