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其の日の空は青く、美しかった。
私は無意識に空へ手を伸ばす。
空へ掲げた手を拳へ変えて、魅入られたように、空を凝視した。
―――私の瞳は、今何を見ているのだろう。
過去を見ているのだろうか？ 未来を見ているのだろうか？
其れとも、今を見ているのだろうか？
私は其処で思考を中断し、手を胸に持ってきた。
其の手を追うように視線も下に、下にと下げていく。
私は、身に付けている軍服を、手で握った。
理由は簡単な事。
―――息を整える為だ。
此れから起こる地獄を、死の恐怖を耐える為だ。
少し落ち着きを取り戻した私は、橋の下にいる子供達の元へ向かう。
靴を履いていないからか、足裏が非道く傷む。
だが、此れから起こる事に比べれば如何と云うこともない。
子供達の処へ行けた私は、子供達が持っている、其の"四角い板"を指した。
「その四角い物は何だ」
そう云うと、子供達は私を"気持ち悪い奴"を見るような目をした。
構わず私は続ける。「その手に持ってる、四角い物は何か教えろ」と。
子供達は「パンだよ」と云った。
私は「……食えるのか？」と訊いた。
子供達は「食べれるよ」と云い、私にパンを少し食べさせてくれた。
―――嗚呼、此れで始まってしまうのか―――
そう思ったのを最後に、私の意識は途絶えた。
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眠いちゃん - lokilokiさん» 全然大丈夫です〜！ 寧ろありがとうございます！ (1月20日 14時) (
レス) id: 07b28c2f89 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月25日 23時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いちゃん | 作成日時：2023年11月4日 21時
