大切な仲間 Part10 ARS (ページ25)

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強がりの末っ子ちゃんページ25

翔side

1週間後。
潤は予定通りに普通病棟に移ることができた。

今日は特別に潤の病室に泊まれる許可がでたんだ。
だからいっぱい甘えさせてあげようかな～

翔「おっおはよ～」

潤の病室に入ると既に目を覚ましていた。

潤「翔くん～」

あら可愛い。
ここ最近で一番の笑顔を見た気がする。

潤「……。」

でも笑顔を見せたと思ったら急に眉を下げて泣きそうな顔に変わってしまった。

翔「潤どうした？」

潤「…あのさ…みんな…怒ってるよね…。
俺が…こんな事になるまで…放っておいたから…。」

潤はその言葉を残して布団の中に潜ってしまった。

潤は本当に責任感が強いんだ。
だからこそ悩んでしまうことだってたくさんある。

翔「潤…。」

俺はゆっくりと歩み寄って、布団にくるまっている潤を後ろから抱きしめた。

翔「潤～、出ておいで？
俺が良い話してあげるから。ね？」

潤「…やだぁ…」

翔「ふふ、じゃあお顔だけでも出しておきな？
こっちは向かなくていいからさ。」

そう言うと潤は顔を出してくれた。
きっと泣いてる所を見られたくないんだろうからさ。

翔「ふふ、偉い子だね。
俺達は何にも怒ってないんだよ？
潤に早く元気になって欲しいな～って、早く一緒にゲームしたいな～って。
皆そう思ってる。」

潤「でも…おれ…ずっと隠してたんだよ…？
それで…こんな事に…なっちゃったんだよ…？」

翔「ふふ、そうだね。
でも俺達は一日でも早く潤に家に戻って来て欲しいっていう思いが強いから怒ったりはしない。
んふ、大好きだよ潤。」

潤「…ｸﾞｽｯ…おれも…だいすき…」

潤はそう言ってこっちを向いてくれた。
俺は潤を思いっきり抱きしめたんだ。

なんだか潤に触れられる事がこんなに幸せなんだって改めて実感した。