Ｎｏ．31 ページ34
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しのぶside
「じゃあ、今日もよろしくお願いします」
二十分後、Aさんは支度を終え
私達の前に座っていた
準備早、本当に女の子ですか？
「…一つ質問したいんだが」
…伊黒さん、珍しい
「何ですか」
「倉庫にある日輪刀についてだが、」
「…日輪刀、ですか、？」
日輪刀とは、ある村で特定の刀鍛冶に作らせたうちの組だけが使ってる刀
うちの組は銃より刀で戦う方が強い
強力なあの刀は不思議な力が宿っているから
村の場所を隠してまで生産させてる伝統的な代物
最近来たAさんは見たことないどころか
存在すら知らないと思う
それをこんな時間の無い朝に持ち出すなんて
かなり意地が悪い
というか面倒くさいです。伊黒さん
「……と述べていたが、返事はどう返す」
こんなのどうせ、知らない、と答えて終わりのはず
それをまた良いことに説教するんでしょうね
だからモテないんですよ
「…んん、」
Aさんは少し俯いた
「分からないのか。
昨日はお前に分けろと言われてあの大量の資料を…」
ああ始まった、説教だ
思わず他の柱たちも溜息を吐いた
「お前は出来もしない仕事の量を俺達に」
「…伊黒さん、」
始まったばかりの小言を遮って
Aさんは顔を上げる
「何だ言い訳か、立派だ…」
「それでしたら組員に回収を頼んでおきますから
鋼鐵塚さんのほうに向かわせます、と
伝えておいてください。
あ、角の出雲屋のみたらし団子も
楽しみにしてください、とも」
「…え」
…嘘、なんで
「昨日井黒さんが分けてくださった資料にありましたね。刃こぼれしたまま放置してあるんでしょう？
鋼鐵塚さんのお気に入りのお店も確認済です、」
少し笑って言うAさん
「あの量を本当に、？」
有り得ない
だって、机に私の身長を超えるほどの紙が
積み重なってたはずなのに
「…」
伊黒さんは何も言えなくなっていた
他の柱も何も言わない
彼女の仕事の能力に呆気に取られていた
「他がなければ解散でお願いします」
そう言ってAさんは立ち上がった
彼女は襖を開け、控えてた三人と玄関へ向かう
「…、」
「かっこいいわ…、」
「…やるじゃねぇの」
「…成程」
残された私達の彼女に対する気持ちは
少しだけ変わっていた
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アスカ(プロフ) - 日月さん» ありがとうございます！超絶スローペースですが追いかけてくださって嬉しいです〜！今は忙しいのですがあと少ししたら落ち着くので完結までどうぞお付き合い下さい、！ (2020年12月22日 23時) (
レス) id: 11265964c2 (このIDを非表示/違反報告)
日月(プロフ) - 更新復活してくれたんですね！ありがとうございます！そしてお疲れ様です！私はこの作品大好きなのでいつも読ませて貰ってます。というか暗記しちゃいました！これからも更新頑張ってください！ (2020年12月6日 17時) (レス) id: c4281a1439 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 黒ユリさん» 極道パロになってるかどうか不安ですが…(´･∀･)ありがとうございます、頑張ります(´∇｀) (2020年8月30日 19時) (レス) id: 11265964c2 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 雨苺さん» ありがとうございます(｡_｡*)更新激遅ですが頑張ります…！ (2020年8月30日 19時) (レス) id: 11265964c2 (このIDを非表示/違反報告)
黒ユリ - 極道パロって初めて見るんですけど、面白いですね！夢主の性格とか大好きです。更新頑張って下さい！ (2020年8月29日 8時) (レス) id: 09d9536e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アスカ | 作成日時：2020年3月14日 16時
