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162. Hiyama ページ5

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「──ねえちょっとこれ、証明書さあ!」








ICUにいる名取を見つけて、
書類書けって伝えに行った。








「ああ…すいません。こっち終わったらやります」

「…あのさあ、これは…」

「──ずっと付きっきりですよ。やっぱり受け入れられないんですかね」









名取はそう言って、ICUから見える隔離された個室を見た。







そこのベッドに横たわるのは、脳死判定を受けた匠くんと、匠くんの手を握りながら泣き崩れる匠くんのご家族。









「でも、よかったですね。臓器が無駄にならなくて。一時期循環が悪かったし、傷んじゃう前に提供決断してくれて、ほっとしましたよ」

「…」

「なんですか?」

「…いやあ、 私は患者に感情移入しすぎるってよく怒られたけど、あんたは逆だね」

「え?」

「あんたみたいな性格だったら…私も今頃問題起こしたりせずに、もっといいポジションにいれたかもな」









私はICUから出ていこうとすると、橘先生と循環器内科の井上先生の声が僅かに聞こえた。









「…──血液型A型、17歳。心臓は優輔くんに適合しそうだな」

「…まだ優輔のところに来ると決まったわけじゃない。期待させんな」

「2回目の脳死判定が終われば、すぐに移植ネットワークから順位の連絡が来る。優輔くんは11歳と若い。緊急度も高く、待機日数も長い。順位は高いはずだ」

「……そうだな」









死を嘆く人がいる。
──その死が、誰かを救うことになる時がある。







私はもう一度匠くんの病室を見てから、ICUを後にした。









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萌娜(プロフ) - 夕空さん» 遅くなって申し訳ありませんでした。そう言っていただけて本当に嬉しい限りです(^0^)続編を出しましたので、よかったらぜひ(*^^*) (2018年7月28日 23時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - ともみさん» 遅くなって申し訳ありませんでした。アンナチュラルまで見ていただけてたなんて(^0^)本当にありがとうございます(*^^*)続編が出来ましたので、よかったらぜひ(*^^*) (2018年7月28日 23時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
夕空(プロフ) - 読む手が止まんないです!更新、楽しみにしてますね!(*´▽`*) (2018年7月10日 22時) (レス) id: 0275e3c218 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ - コードブルーもアンナチュラルもおもしろすぎます!更新楽しみにしてます! (2018年6月19日 2時) (レス) id: 53269475bb (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - あおいさん» 遅くなって申し訳ありませんでした(_ _)コメントありがとうございます(*^^*)本当に励みになるお言葉です(*^^*)拙い文章なのにそんな...(><)感激です(*^^*)これからもよろしくお願い致します(*^^*)(><) (2018年5月2日 22時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:萌娜 | 作成日時:2017年12月29日 2時

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