じゅういちこの愛 ページ13
｢ってか、これでも173センチはあるんだけど…｣
太｢ま、私に比べれば低いものだよ？｣(181��)
｢うっぜぇ…｣
歩きながら不貞腐れたように太宰の顔を見ながらそう告げると
彼奴はフラリとまた何処かへ歩いていく。
ほんと自由人かよ。
今更か…
っと、
危ねぇ、急に部屋の前で立ち止まった太宰の背中顔をぶつけるところだった……
太｢さて、巫山戯てる場合じゃぁない。舞踏会は3日後。何をすればいいか、Aくんなら分かるだろう？｣
｢なに？馬鹿にしてる？｣
太｢まさか｣
｢とりあえず、癪だが僕が女装をして、お前と潜入する。
太｢だが、その前に大切なことを忘れてる。｣
｢？？｣
あれ…これでよくね…？？
大切なこと…………
なんかあったか？？
｢なんもないけど…もしかして社長の話聞き逃してたりした？？｣
もしそうなら本当にヤバい。
社長の話を聞き逃すなんて論外すぎる。
太｢違うよ。｣
｢じゃあ何ｯ…??!｣
太宰は僕の耳に口を近づけ…
太｢君、お酒…弱いんだから無理しないように｣
｢あっ……そ、そそそそそうだよね？！そーだ。僕お酒弱いんだった…あっはは…｣
び、ビビった…また前みたいにされるかと思って…
構えちゃった…
別に期待してたとかじゃ…ないけど
な、、
なんで僕…ｯ少し勃って…ｯ
太｢ふふｯ…少し期待したかい？別に私はこのまま続きをしても構わないのだけれど…｣
｢そ！！そういうのじゃない！！僕は拒否する！部屋戻るから…こんな時間なんだしさっさと寝ろよ｣
太｢はぁ〜い｣
太(勃ってたの知ってるんだけどなぁ…部屋でスるのかな…？)
ｶﾞﾁｬﾘ
あ、焦った…ｯ
多分彼奴は気付いてないはず…
くそｯ…なんで勃ってんだよｯ！！
こんなんじゃ、まるで僕が彼奴の事好きみたいな感じだ！！！
そんなんじゃない。
僕は…ちゃんと女の子が好きだｯ…なのに…
｢くそｯ!!!!!んで、勃ってんだよ…｣
違う。これはあれだ。あの、疲れでなるやつだ。そうだ。
3日後に舞踏会の潜入捜査。
太宰からのセクハラ紛いな発言と行動。
そうだよ。
きっと…疲れてんだよ…
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作者名：朱猫 | 作成日時：2018年9月9日 20時
