勿忘草 (ページ14)

今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:10,980 hit

13話ページ14

不「ここが食堂で…

ここが訓練所やな。

んでここが休憩室で……」

『はぁ…やっと終わった…広すぎ…』

不「にゃは、確かにな〜。俺もたまに迷うことあるわ。」

現在位置は私の部屋。
ちゃんと私好みで少し安心した。

不「な、Aちゃん…」

『ん、どうしたの？？って…ぇ…？』

不「ごめん、しばらくこのままで居させて…」

不破くんはそう言うと、しばらく無言のまま私のことを抱きしめてした。

だけど、さっきとは違う、壊れ物を扱うかのように優しい力で私を抱きしめてした。

『ふ…わ…くん……？』

私がそういうと、不破くんは私を離して口を開いた。

不「ごめん…Aちゃんがまたどっか行っちゃうって考えたら…また記憶無くしちゃうかもって考えたら…怖くて…

また同じようなこと起きたら…俺もう耐えられん…」

不破くんの口からは、いつもとは想像できないような弱々しい言葉が出てきた

私は無意識に不破くんの頭を撫で、優しくハグをしていた

『確かに昔のことは分からない。だけど私はこれからをみんな一緒に過ごしていきたいし、もう二度とどこにも行かないよ。

だから安心して私を惚れさせて？？』

不「Aちゃ…ん…」

『あちょっと…泣かないでよ』

不「だって…Aちゃんが…！！」

『はいはい。とりあえずもうすぐ夜ご飯の時間でしょ？食堂行こ？？』

不「……行く。」