勿忘草 (ページ11)

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10話ページ11

『あ、すみません。聞きたいことが何個かあるんですけど……』

加「はい、どうぞ。」

『1つ目は私が記憶喪失になった理由です。ずっと気になっていて…』

甲「あー、不破さん…どうします？」

不「俺から言うわ。持さんから聞いたところだと…」

「俺が任務で他国に行って、奇襲されちゃって最初の方は良かったんやけどあまりにも人数が多くて、俺一人で対処しきれなくて瀕死状態で持さんとAちゃんに助けられて…多分虫の息やったんやろうな。ほんとにあと数秒遅かったら死んでたレベルらしい。それがショックで記憶喪失なって失踪した、って感じやな。」

『なるほど…思ってたより軽くて安心しました。』

剣「一体どんなことをしたと思ってたんですか逆に…」

『は、ははは…』

甲「聞かなかったことにしましょう…」

加「それで、他にもあるのでは…？」

『ああ、2つ目は関係性？的な感じですね』

加「なるほど。じゃあ私から。私とAさんはそうですね…なんて言い合える友達のような感じでした。それに凄く助かってましたよ」

甲「じゃあ次僕で！僕とAさんは同時期に拾われたので姉弟って感じでした！！！Aさん姉感すごく強かったです！！」

剣「次は僕ですね…んー…なんて言うんだろう…世話のやける先輩と出来た後輩って感じでしたね笑」

『自分で出来る後輩って言うんですか…』

剣「まぁ事実ですしね。あとは不破くん…」

不「俺とAちゃんはな〜！！

''恋人''やったで！！！」

『なるほど………ってはぁ？！！？！？！！？！

恋人？！？私と不破さんが？！？！嘘ですよね？！？！』

不「んー、結構がち。写真あるで？付き合ってた時の。」

『ちょ、見せてください…』

不「はい。うわぁ…この時のAちゃんちょっと子供っぽかったんに今はこんなに綺麗になっちゃって…」

『うわ…がちやないすか…嘘でしょ…』

不「にゃはは、信じれないのも当たり前やろ。今Aちゃん俺に対して好きとかいう感情ないやろ？？」

『ぇ、まぁ…はい』

不「俺が1年以上かけて惚れさせたんよ。Aちゃんを。いやぁ、懐かしいなぁ〜」

『1年もかけて…なんか申し訳ない…』

不「全然ええよ。むしろ楽しかったしまたできるってのが嬉しいな〜」

『…？？？』

甲「これで分からんって…まじですか…？」

剣「鈍感なところは変わってない…」

加「ですね…笑」

不「やから！もっかいAちゃんのこと惚れさせるってこと！！」

『はぁ？！』