[A3！]お仕事大好き系女子

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あの彼氏騒動から約一週間後。

事態はやっと収まり、学園には平和が戻りつつある

たまに言及してくる生徒はいるものの、私の隣にいる沙羅が睨みをきかせ追い払ってくれている

あぁよかった、もとに戻った…

『平和最高、平和万歳。ありふれた日常こそ至高…』
「なんだ急に。意味のわからん事を言うんじゃない」

昼休み、いつものように生徒会室でお弁当を食べながら仕事をする
いつもは自分で作っているけど、今日は臣くんが特別に作ってくれた。

あぁ、さすが臣くん。美味しい、嫌いなトマトでさえ美味しそうに見える…

パタパタと音を立てパソコンを打っていると、そういえば、と副会長が呟いた。

「これ、さっき職員室に行ったらお前にと」
『え、私に？』
「だから敬語を使え」

そう言い眉間にしわをよせる副会長の手にはなにかの封筒が握られている

かなりの枚数だ、重要な書類かもしれない

受け取ってみると、宛名にとんでもない事が書いてあった


『ゆ、夢ノ咲学院…まさか』

「あぁ、午後に行ってきてこれからの方針を話してこいとのことだ」

『な、なんて馬鹿な…授業は』

「お前は優秀だから受けなくても良いといっていたぞ」


なんっだそれ！！！！
都合よすぎない、まぁ小説だから仕方ないんだろうけど！
どうせあとから補修を受けることになるんでしょ？なにそれ地獄…

『ど、どうしても行かなきゃですかね…？』
「当たり前だろう」
『うわぁ…』


「わたくしは反対致しますわ！」

『沙羅…！(ﾄｩﾝｸ』

「男しかいないところにこんな美しいお方が行かれるなんて危険ですわ！
わたくしもお供いたします！」

「何をいっている、お前この前のテストすごい順位だっただろう
でかけている場合じゃない」

「きぃいい…！」

「ほら、お前も出掛ける準備をしろ。先生が送ってくださるようだぞ」
『え、もう！？待って心の準備が』
「そんなものいらんだろ、早くしろ」


怖い、怖すぎる
今まで会議っぽいことはうちの学校でしてたのになんで急に？

というか英智が生徒会長してる学園なんてもうホラーでしかないしもう嫌だ泣きそう

『副会長代わりに行ってよ…』
「いいのか、お前の仕事を奪うことになるが」
『行ってきます』
「(ちょろい)」

私からお仕事を奪おうなんざ百年早いぜ！←

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