元天才リベロは烏野のマネージャー 6

272.ルーティーン ページ29

Aside


A「…あっ、あの〜…加持さん？」

加持「なーに？Aちゃん？ꐦ 」


うわぁ…めんどくせぇ…

赤井沢さんもめんどくせぇけど、加持さんもめんどくせぇ…

こりゃあほんとに決勝までリベロとして使ってくれないな…


加持「っと…冗談はそれくらいにして、A…期待してんぞ」

A「…はい？」


加持さんの口から意外な言葉が出て正直戸惑う…


明光「加持さんがAをMBに選んだのは、Aが苦手だって言ってたブロックが上達してきたからだぞ！」

赤井沢「東京の黒尾さんに感謝だなww」

明光「蛍も上達してたし、黒尾さんって人すげぇなww」

A「はい！！ウザイけどバレーしてたらかっこいいです！！」

明光「散々な言われよう…」


一方、そのころ音駒では…


黒尾「はｯｯｯｸｼｭｯ！！あー…誰かが俺の事噂してるな」

孤爪「…クロ汚い、キモイ」

黒尾「研磨！？」

夜久「お前ら練習しろっ！！！」

黒尾「やっくん！？」


黒尾さんが大きなくしゃみをして、練習サボってゲームしてた研磨にキモイなんて言われて、黒尾さんだけ夜久さんに飛び蹴りされてたなんて私は知らない…

うん…知らない…

福永さんからも聞いてない…

聞いてない…聞いてない…

…聞きたくなかったー！！！！

しかも動画付きなんて！！！

誰がこんなの見たいんだよ！！

つーか、なんで動画撮ってんの！？

しかもなんで送ってくる！？

いらないよ！？

はぁ…


明光「大丈夫か？ww」

A「…なんか既に疲れました」

明光「まだ試合前だぞww」

A「…頑張ります」

明光「おいおいww」


笑いながら、背中を軽く2回叩いてくれる…

これが私のいつものルーティーン…

明光さんが軽く2回背中を叩く…

落ち着くんだよなぁ…これが…

小さい頃からで、そのチーム内の1番信頼出来る人に頼む…

中学んときは誰が叩いてくれてたっけ？

あぁ、そうだ…

キャプテンだ…

私のせいで、バレー辞めたキャプテン…


明光「A？」

A「…はい？」

明光「さっきから一言も喋らないけど、緊張してんの？」

A「…あっ、いや」

明光「…俺、Aの背中叩けるの、すっげえ嬉しい」

A「…えっ？」

明光「だって、俺の事1番信頼してくれてるって証だろ？w」

A「はい」

明光「Aがリベロ出来るように、決勝までいかねーとな！」

A「はい！！」


みんなで円陣になる


加持「初戦勝つぞ！！」

「「「おー！！！」」」

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