元天才リベロは烏野のマネージャー

41.GW合宿 ページ42

Aside




西谷「…大地さん、すみません、俺、練習試合出ません。」

A「へっ？」

澤村「…東峰が戻ってないからか？…お前は東峰が"逃げた"って思ってハラ立ってるのかもしれないけど西谷は西谷なんだしー…」

西谷「…翔陽はいい奴だし、Aだっているし、他の1年も曲者揃いだけど面白そうな奴ばっかでこれからこのチームはなんかこう良い感じにやって行くんだと思います。

俺も…ここで練習したい…けど試合に…俺も試合に出て…勝ったら…旭さんが居なくても勝てるって証明になるみたいで…

今まで一緒に戦ってきたのに旭さん居なくても勝てる…みたいなの嫌です」

澤村「…わかった、でも合宿は出てくれよ」

日向「おい！！A！さっき西谷さんがやったローリングサンダーやってくれ！！」

A「えっ…私、ムリだけど…」

日向「ノヤさん！！もっかい！！ローリングサンダーもっかい！！」

澤村「な？」

西谷「……」


頭を掻きながら頷く西谷さん…

西谷さんの旭さんに対する想いってのはすごいわかったけど…


正直、このチームで西谷さんみたいな天才が抜けるのはすごい痛手……


どうすれば旭さん、戻ってきてくれるのかな…


A「澤村さん…旭さんって」

澤村「Aが心配することないべ…アイツは絶対に戻ってくるから…」

A「はい…」


確かに私が心配することじゃないし、心配したところでどうすることもできない…

けど…


澤村「そーだ！Aもリベロだったんだろ？ちょっとレシーブ教えてやれ！練習試合までになんとかしたいしな！！」


A「えっ……」


なんかすごい嫌なの回ってきた…


清水「マネージャーの仕事は、もうある程度終わってるから、教えてあげて…私もAちゃんのレシーブ見たい」


A「潔子さんにそんなこと言われたら…」


清水「お願い！」


A「よっしゃ！！影山君！！サーブ打って！！」


影山「はぁ！？」


西谷「おっ！？Aのレシーブか！！久しぶりに見るな！！お前らちゃんと見とけよ！」


日向「オース！」


烏野バレー部全員が私に注目してる

とても気持ちいい…


影山「行くぞ！」


キュキュッ

バンッ


ギュンッ


及川さん同様、目の前にくるボール

もらった


ドッ…

ふわぁっとあがったボールはセッターの位置へ


日向「すっげー！！」

西谷「変わらねえな！！」

田中「ヤッベェな！！」

月島「ほんと…なんで選手にならなかったのか意味不明…」

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