"愛す" をコンビニで買う 2

揺れる ページ6

_貴方side







いつもの朝。



今日はテレビ局。






数原さんに会ってしまいそうで気が重かった。



昨日までは会いたいって思ってたのに、



今じゃもう自信がないから、


会ったら気持ちが揺らいじゃうから会いたくないと思ってしまう。









.







テレビ局 ((;TV station




「佐藤7種ちゃらけたイメージで作って」



ちゃらけたイメージ？？



ホストっぽくってことかな、？







今の私には想像力も発案力もなかった。




ただ服を組み合わせているだけ。









こんなの着ている人も楽しくないってわかってるのに…。







「なにこれ。佐藤やる気ある？？

もういい、私がやるから、807の楽屋にいるから全員呼んできて」






結果は見えていた。



はあ、だめだ。今のままじゃ…









今日が誰の担当かは私は知らない。



これも準備不足の証。






あーあ、だめだわたし。








とりあえず、収録マネージャーに連絡する








ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ_





『あ、もしもし、sis"and"bro衣装コーディネート担当の佐藤です。


本日の担当の方もう到着されましたでしょうか』








「えー、本日はGENERATIONSさまですね。

先程ご到着されました。」







GENERATIONS…!?




玲於くん、メンディーさん




そして、数原さんのいるところだ...。









なんでこんなにも不運なんだろう。








そう思いながら807へと足を進める






.









楽屋 ((;dressing room






ｺﾝｺﾝ_






『失礼致します、


本日衣装担当させていただきます。sis"and"broの佐藤です。


衣装の準備が出来ましたので、確認へお願い致します』









俯いてしか話せなかった。


数原さんを見たら泣いてしまいそうだったから。








「A？」


「Aちゃん！」


「Aちゃん...」








玲於くん、メンディーさん、そして数原さんが私の名前をよんだ。





『おはようございます。』



少し微笑んでみせてメンバーのみなさんを案内した。









メンバーのうちのおひとりが「え！？知り合い！？」とはしゃいでいたけど(笑)









.







『こちらです』


とドアを開けると中へ入っていくメンバー。








数原さんは私を少し寂しそうな目で見て入っていった。




なんで、揺らさないでよ、私の心を。









1人が私の手首をつかんだ。









「ちょっとこい」



『ちょ、まってよ！！』

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