"愛す" をコンビニで買う 2 (ページ31)

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いちゃいちゃタイムページ31

_玲於side

我慢しなくていいよって彼女の口から聞こえた時、

頭の中が真っ白になった。

本当にこれでいいのか。

思わず言葉に出してしまった。

「いいの？」

小さく頷いた彼女に、

唇を重ねた。

.

唇を離せば、顔を赤くしているA。

「ふは、真っ赤」

『れ、玲於くんだって！』

「そりゃそうだろ、好きな女と初めてキスできたんだし...」

どストレートに伝えればもうやだって、ソファーに顔を埋めるA。

ああすげえかわいい。

ほんとはこれ以上のことだってしたいけど、

ゆっくりでいい。

そう思った。

「A」

『なあに』

「すき」

『...わたしも』

もう1回軽く唇を合わせれば、彼女は俺に抱きついてきて

顔を埋めた。

『もうやだ、玲於くんのことすっごくすっごく好きになってる自分がいる、』

「え...？？」

耳を疑った。

彼女は俺の目を見て、

『お風呂行ってきます』

と笑った。

「言い逃げはずりぃわ...」

今日も俺はAに勝てない。

.

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ_

目覚ましで起こされる朝。

隣には誰もいなくて、寂しさを感じる。

帰った...？

そしたらドアが開いて

『あ、玲於くん起きてるじゃん！おはよう！

朝ごはんできてるからね！』

「はよ...」

今日もこの笑顔で1日頑張れる。

ベッドから降りてキッチンへ向かう彼女を後ろから抱きしめる。

『なに？寂しくなった？(笑)』

「うん」

もう、素直にならないで恥ずかしいって照れる彼女の首筋にキスを落とした。

『玲於くん』

と呼ばれてAを見れば、こちらを見ていて、

精一杯の背伸びをして俺の頬にキスをした。

『おはよう』

そう笑って走っていった。

「ほんとずるい女」

どこまで惚れさせられたらいいんだよ。

ダイニングに行けば、テーブルに並べられている料理。

「うまそ」

『食べよ！』

2人で向かい合って食べる朝ごはん。

これ以上の幸せがあるのだろうか。

「ん、うま」

『ふふ、よかった。ちゃんときゅうり食べてね』

「なんで入れたの」

『食べなきゃ栄養取れないもん』

なんて意地悪く笑う彼女がそこにはいた。

「あとでたべる」

『絶対だよ』

こんな会話もずっとしていけたらいいな。