"愛す" をコンビニで買う 2 (ページ24)

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公表ページ24

_貴方side

「じゃあ、玲於くんAお願いしますっ！」

「これからは俺が送ってくからいいかんな！！」

「ははっ、はいっ(笑)」

『大樹ありがとう！』

そう言って大樹と別れて、玲於くんと2人で歩く。

「誕生日なんて聞いてない」

『私も大樹に言われるまで忘れてたもん(笑)』

も～、俺が1番に祝いたかったのに！って子供みたいにいじける玲於くん。

たぶんテレビの向こう側にいる人たちは知らない玲於くんの姿。

『でも、そんな日を玲於くんと一緒に迎えられたんだよ？

私は嬉しいなあ』

ってゆうとあからさまに照れて

「Aがいいならいいけどさ」

なんて照れ隠しするの。

「ねえ、家まで手繋いでいい？」

『撮られちゃうよ、？』

「俺さ、公表したいんだ。もちろん、Aの意見も聞いてからにしようと思ってたんだけど」

びっくりした。

公表するってことはもちろんfanに叩かれるかもしれないのに

それでも玲於くんは公表したいって言ってくれた。

その覚悟を踏みねじっちゃいけないんだと思った。

『玲於くんがいいなら、公表してほしいな』

それに、数原さんとのけじめ。

公表することで数原さんのことを忘れられると思ったから。

「ほんとに！？」

嬉しそうに笑って、帰るよって手をとる彼はかっこよかった。

.

「プレゼント、また渡すから」

『いいのにそんなの』

「俺が渡したいだけだから」

そんな優しさに心が痛む。

ちゃんと玲於くんを見よう見ようとする度に頭によぎる数原さんの姿。

玲於くん、ちゃんと好きになるから、

まっててね、

そんな願いを込めて手をぎゅっと握った。

.

次の日 ((;nextday

玲於くんに送って貰ってそのまま寝てしまった。

朝起きれば玲於くんからLINEが入っていて

Reo. 早速昨日の載っちゃった

Reo. 今日にでも公表する

すこし脈の打つ速さが早くなった気がした。

緊張してる。

もちろん私も批判される。

でも、それよりも

玲於くんを傷つけてしまわないかそれが心配でたまらなかった。

.

少しずつ玲於くんの方を向いている自分に

私はまだ気づいていなかった。