"愛す" をコンビニで買う 2 (ページ20)

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_貴方side

仕事が終わって大樹と待ち合わせをする。

6時にあがったけど、大輝はもう少し長引きそうで、

春が来るそんな季節の寒さを感じる夜の道で彼を待っていた。

.

「A！ごめん、遅くなった！」

『大丈夫だよ！7時12分に電車でるからそれ乗ろ』

「ん、了解」

2人で歩く道。

大樹と並んで歩くとこの間のことを思い出す。

目の前で数原さんがキスしてた。

ってだめだめ！！！

私は玲於くんの彼女だよ？？

大切な人を傷つけないって決めたんだから。

「なあ、今日久々にさし飯行かね？」

『お、いいね！』

「そんでもってAのお祝い」

ん？？大樹もう、玲於くんとの関係しってる...？？

そんな疑問と共に電車がやってきた。

「ほら、乗るよ」

『え、大樹！』

慌てて車内に乗り込んで不思議そうな顔で大樹を見る。

「なに？気づいてないの？(笑)」

『え？なにを??』

「今日、3月28日。Aの誕生日」

『えっ！？』

スマホを取り出して、画面を覗くと

そこには間違いなく3月28日と書いてあった。

『忘れてた...』

「あほだな～(笑)まあ、そう言うことだから俺のおごり」

『え！悪いよ！！』

「もううるさいなあ(笑)誕生日くらい祝わせてよ」

『ごめんね、』

昔っから大樹の頼み事を断れないんだよなあ、私。

あんな顔で頼まれたら、断れるものも断れないし！！

なんて思いながら2人で電車に揺られて東京へと帰った。

.

「ここでい？」

大樹が指さしたのは、玲於くんとメンディーさん

そして数原さんと来たことのあるレストラン。

『うん！』

大樹についてお店へと入った。

.

「はい、じゃあ誕生日おめでと～！」

『ありがと～う！！』

なんて言いながら乾杯を交わす。

お酒が弱いからカシオレをゆっくり呑む。

『そうだ、大樹？』

「ん？」

玲於くんの話を切り出そうとした時に、携帯が鳴った。

『ちょっとごめんね、』

ディスプレイには玲於くんの文字。

大樹といるなんていったら怒っちゃうかな、

って思っていたら彼は行っていい？？と尋ねてきた。

大樹、どう思うだろなあ(笑)

.

『玲於くん、もう少しで来るって』

「玲於くんとAそんな仲いいの？」

『実は...お付き合いさせてもらってて』

「え！？」