変わっていない ページ21
_大樹side
今日はAの誕生日で、たまたまAと一緒に帰れたからご飯に誘った。
隣で幸せそうに笑う彼女はきっと俺の気持ちになんか気付く由もないんだろうななんて考える。
でも俺はやっぱり行動に出すのが遅かった。
高校時代からなんも変わってなかった。
.
Aから突然の報告。
『実は...お付き合いさせてもらってて』
恥ずかしそうに笑う彼女に驚きを隠せなかった。
いつから?なんで?龍友くんは?
疑問がいくつもいくつも浮かんでくる。
『私は、私を大切にしてくれる人を幸せにしたいって思ったの』
彼女は悲しそうに笑った。
きっと龍友くんのことが忘れられていない。
そんなこと、俺にでもすぐわかった。
それでも彼女を自分の方に向かせようとする玲於くんは強いと思う。
俺にはそんなこと出来ないから。
いや、出来なかったから。
.
いらっしゃいませの声とともにオーラのある男性が入ってきた。
玲於くんだ。
「玲於くん!!」
『玲於くん、お仕事お疲れ様!』
そう笑ったAは幸せそうだった。
Aが幸せならそれでいい。
Aが選んだ結果ならそれでいい。
俺はどこまでもAに溺れていると思う。
「A、ちょっと呑んだ?」
『え?わかる?』
「ちょっと顔赤いよ(笑)」
『うそ!』
なんて幸せそうなカップルの会話。
傍から見たら友人同士の会話にしか聞こえないかもしれないけど。
「てか、なんで大樹とさしめし?仲良いのは知ってっけどさあ」
『ふふ、』
「Aの誕生日祝いです(笑)」
まって今日A誕生日!?っで焦る玲於くん。
俺の方がAをしってるそう思っただけで少し嬉しかった。
『大樹は高校からの付き合いだもん、
玲於くんは知らなくて当然だよ(笑)』
「Aのことなら知っときて〜の!わかる?」
『おさとう玲於くんだ(笑)』
「うるさい」
でも、二人を見てたら入る隙間なんてないことを突きつけられた。
Aは龍友さんを忘れられなくても玲於くんをちゃんと見てる。
「玲於くんもおめでとうございます(笑)」
「え、なに、Aゆったの?」
『まずかった?』
「いや、いいけどさ」
「頬緩んでますよおにいさん(笑)」
「うるさい大樹」
まじでどっちが年上かわかんねーよ(笑)
でも、俺も幸せな気持ちになった気がした。
416人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
加恋(プロフ) - 大樹くん最高すぎて泣きそう (2021年1月1日 15時) (レス) id: 2e418c8a08 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - ちーーさん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします! (2019年1月19日 20時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!! (2019年1月19日 20時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちーー - 続きめちゃきになります!まってます! (2019年1月14日 0時) (レス) id: c05d53fa4c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - つつ゛ききになります! (2019年1月13日 21時) (レス) id: 14702f8eae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼 空 | 作成日時:2018年12月6日 23時