"愛す" をコンビニで買う 2 (ページ13)

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初めてページ13

_玲於side

龍友くんから電話がかかってきた時。

何事かと思った。

でも告げられた内容にすげえ腹が立って。

最初は龍友くんを動かす力になればと思って、ふざけて言った。

Aをもらうって。

でも、いつの間にか自分でもびっくりするぐらいAに気持ちが動いてて、

もう止められなくなっていた。

だから、

龍友くんがAを泣かすなら、俺が幸せにする。

その一心でコンビニまで走った。

.

玲於の家 ((;Reo's house

Aが俺の目を見て言った。

『私は私を支えてくれる人たちを大切にしたい』

俺は決めた。

絶対Aを幸せにする。

「俺は絶対幸せにする。

だから、俺のそばにいて？」

Aは悲しそうに笑った。

涙を零しながら。

『玲於くんのこと、好きにさせて??

誰のことも見えないくらい、好きにさせて？』

そう言われた瞬間、

思いっきり彼女を抱きしめた。

「あたりまえ。絶対離れんなよ。

俺しか見えないようにしてやるから」

Aは俺の背中に手を回して

うんって頷いた。

.

「そういや、大樹とどうゆう関係なの?」

『高校の同級生。大樹から何か聞いた??』

「いや、別に～」

なにそれと笑う。

俺に、俺だけに向けられている笑顔だと思うととんでもなく愛おしい。

『玲於くん、私を好きになってくれてありがとう。』

「なに急に。」

『いつか、心から大好きだよって言える日まで待っていてください』

そう言って俺に抱きつくAはほんとにずるいと思う。

「絶対言わせてやるから。」

目を合わせて笑う。

これが俺の望んでいた幸せかもしれない。

.

「今日は、遅いから泊まってきな」

『い、いいの？』

「当たり前じゃん、彼女でしょ？」

そう言うと、あからさまに顔を赤くする彼女。

あれ、こんな可愛かったっけ。

『もう、やめて…』

「なに、免疫ないの？(笑)」

そう言うと黙り込むA。

「え、嘘でしょ!?」

『だ、たって、ほんとに好きな人出来るまではって思ってたら、こんな歳になっちゃったんだもん。』

「初めてがほんとに好きな人とじゃない俺は、嫌？」

『ううん。玲於くんがいいっ』

「なにそれ...」

俺、幸せすぎねえ？

「Aの初めて貰えてすげえ嬉しい」