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「違うよ。そうじゃなくて、エミさんのことが知りたいの。」
私の言葉にエミさんは一瞬悲しそうな顔をした。
em「そう、ですか。そうだなぁ…紅茶が好きです。」
うん、知ってるよ。
em「それから、本を読むことも好きです。」
それも知ってるよ。そうじゃなかったらこんな埃だらけで本しかない場所にずっと居ないもんね。
em「それから……」
一瞬、口をきゅっと噤んだ。
少ししてエミさんが口を開いた瞬間。図書室の扉が音を立てて開かれた。
少しして現れたのは、私の友人だった。
「あー！こんなとこに居た！！すっごい探したんだから！」
ぷりぷり、効果音の付きそうな怒り方をする彼女は、一年の時に喧嘩をしてエミさんの的確なアドバイスによって仲直りが出来て子である。
友人は机を見て不思議そうに首を傾げた。
「さっきまで誰か居たの？」
えっ。と私の向かいに居たはずのエミさんの席を見るとそこには何も居なかった。
ふわり。風の吹かれてカーテンが揺れる。
ポットもカップも古びていた、中に入っていたはずの紅茶は無かった。
けれど、そこにはきちんと二人分のカップが用意されていた。
「あんたもモノ好きよねー。こんな薄気味悪いとこによく来れるよ。知らない？ここの幽霊のうわさ。」
その言葉で、彼が何者か悟ってしまった。
あれは、ここの旧制服だ。
確か十数年前、火事が起こったと、生徒全員、先生も救われたが、何よりも早く避難誘導をしていた生徒会の一人が亡くなったと。
.
硬直する私、友人は大丈夫？なんて声をかけてくれる。
そこに、もう一人の足音。
「いつもありがとう。エミさんの相手してやってくれて。」
大人の男性の声。
顔を上げるとそこには物理のトントン先生が居た。
その口ぶりから察するに、彼は火事の時、此処に居た生徒なのだろう。
確か、昔生徒会をしていたと聞いたことがある。まさか、ここの生徒だったとは。
ふと、手元を見ると青が綺麗な蝶々が一冊の本に止まっていた。
タイトルは。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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お豆腐ゥ - エミさァァァァン…(泣)え、めっちや面白い好き(( (2020年1月21日 16時) (
レス) id: ade8211ab6 (このIDを非表示/違反報告)
混ぜわかめ(プロフ) - 秋雨の秋桜さん» ああありがとうございます！！ｍｎちゃんの話は一発目だから凝りたいなぁって考えた結果ああなりました…ｗ (2020年1月16日 19時) (レス) id: 09f3cb8944 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨の秋桜(プロフ) - んえっ…すげぇ…osさんの話見た時びっくりしちゃいました…考えれば考えるほど奥が深くなっていく作品ですね！面白かったです！ (2020年1月7日 20時) (レス) id: a2366f890d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：混ぜわかめ | 作成日時：2020年1月7日 2時
