【utit】何度生まれ変わっても、また君を愛します-first-【tnrnskt.】

３５　相川 真冬 ページ36

『え･･･別れた？』

坂田「うん･･･」

急に家に来て何の冗談かと思ったが、さかたんの悲しそうな表情が、真実だと語っていた。
あとライブまで３日しかないというのに、なんでこんなに上手くいかないのだろう。
Aに全部を打ち解けてしまいたくなる。
でも、これはAとさかたんの問題だから、僕が出ていってはいけない。
それが辛くて、もどかしくてならない。

『もう、ライブまで３日ですよ？このままじゃリスナーさんたちにまで迷惑が･･･』

そらる「まふ」

『･･･そらるさん』

きっと、リスナーさんに迷惑がかかることも、メンバーに迷惑がかかってしまうこともさかたんが一番よく分かっている。
それを分かっているそらるさんは、僕のことを止めた。

そらる「･･･坂田。どうして別れたのか、教えてもらってもいい？」

坂田「･･･昨日･･･Aから･･･メールがきて･･･それで･･･別れてようって･･･っ･･･」

さかたんの目からボロボロと涙が流れる。
さかたんはさかたんでたくさんのことがあったのだろう。
Aの心情を少し知っている僕としては、なんでAが別れてとさかたんにメールを送ったのか分からなかった。

坂田「んで･･･なんやろ･･･ぼく･･･そんなに･･･Aのこと傷つけたんかなぁ･･･もう･･･僕のこと好きやないんかなぁ･･･？」

『･･･さかたん･･･』

悲しそうに笑うさかたんが痛々しくて、僕はチラッとそらるさんを見た。
そらるさんは困ったような顔をした、さかたんのことを見ていた。
このままいくと、２人は仲直りできないかもしれない。
僕は、どうすればいいの･･･

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