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誓い ページ3

湯浴みを終え、

光秀の御殿に戻る。

月明かりのみに照らされたその部屋で

光秀は静かに酒を飲んでいた。

その姿は女の私でも

見惚れるほど美しく、綺麗だった。





光秀「……いつまで

見つめているつもりだ?」

A「とても、綺麗だったから…。」

光秀「綺麗?」

A「ええ。あなたの姿がとても。」

光秀「それは、褒めているのか?」

A「当たり前。」





光秀の近くに座ると、

お酒の香りと光秀の匂いが

鼻孔をくすぐる。

彼の腕が私を優しく包む。

背中に感じる彼の重みが

とても心地よかった。




光秀「A。」

A「なぁに?」

光秀「……俺は、

ずっとこの織田軍に

仕えると誓っている。

それは、召し抱えられたときに

決意したことだ。

この命は、御館様のために使おうと。

だが、その誓いを

覆すものができてしまった。

御館様のために、

命を散らすなら本望だと思っていた。

だが、お前を残して、

死ぬことは出来ない。

お前なしで、生きることなどできない。

だから俺は、新たな誓いをたてる。」

A「……うん。」




私は体を反転させて、

光秀と向かい合う。

静かな炎を宿した瞳が、

私を射抜く。





光秀「俺は絶対に死なない。

誰かのために命を散らすなど、

無駄なことはしない。

俺は生きて、お前と生きる。

そして、御館様の力となる。」

A「光秀なら、大丈夫。

私があなたの誓いを見届ける。

ずっと、一緒よ。」





きつく抱きしめられる。

強く、優しく……。

見つめあって名前を呼ぼうとする




A「光秀……っん…!」




軽く口付けただけで離れる。

僅かに熱を帯びた唇と、

激しく動悸する鼓動が

心を、蕩けさせていく。




光秀「今宵だけ…今宵だけでいい。」

A「本当に、今宵だけでいいの?

……私も、光秀に求められるの

嬉しいから……。/////」

光秀「……そんなことを言うな。

抑えられなく、なるだろう…っ。」

A「抑えなくていい。

もっと、求めて。

あなたの手で私を…乱して…。」

光秀「……っ、A………!」





唸るように小さく私の名を呼び、

性急に私を求める。

少しずつ、熱くなる身体と

自分の意に反した甘い声が、

静かな部屋と

月の輝く夜に響いていく。

重なる私たちの影を、

月が、優しく照らしていた。

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作者名:釉月 x他1人 | 作成日時:2017年3月28日 10時

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