妹ちゃんの愛され便り (ページ5)

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ニヤニヤページ5

意識が戻ったおにぃはこの前の楽曲提供の話へ。

和「新曲の楽曲提供ありがとう。

めちゃめちゃいい曲だね。」

コーヒーをズズっとすすりながら、褒められた。

なんか、変な気分。

「あぁ、こちらこそ。」

上手い返しが浮かばない。

おにぃはそんな私を見てニヤニヤ。

「なによ。」

和「いや、なんでも」

なんでもないなら、ニヤニヤすんなよ。

おにぃはまたコーヒーをズズっとすすりながら、

和「んで、なんで帰ってきたの？」

今度はニヤニヤせずに聞いてきた。

そんで、私は、オファーが来てること、メディア出演について、無駄に熱くベラベラ語った。

おにぃは時々ニヤニヤしながら、不真面目に私の話を聞いた。

一通り話し終わって、私もコーヒーをズズっとすする。

横目でおにぃを見るとニヤニヤしながらこっちを見てきた。

和「ねぇ、しやがれでさ、記念館やろーよ。」

すごい軽い口調で言われた。

策士、"本人にとっては"とてもすばらしい案を思いついたようだった。

「ねぇ、私の話聞いてた？」

質問と答えが合ってない。

私があんなに無駄に熱く語ったのはどこに行ったんだ。

これが努力が水の泡になるってやつか、

と素直に実感する。

和「謎に包まれた半生を解き明かす！っていうの、記念館にピッタリじゃん！

それにおにぃがいるから安心でしょ？」

意味がわからんぞ。

この人は何を言ってるんだ？

なんだ最後のおにぃがいれば安心って、

全然安心じゃないわ。

逆に不安だわ。

「おにぃがいると余計なことしか言われない気がするんだけど。」

おにぃのニヤニヤがニタニタに変わって、

和「んふふ。大丈夫！

緊張しなくていいんだよ。」

うわぁ、話聞いてないよこの人。

和「じゃあ、話進めとくね！」

私やるって言ってないんですけど、