9 ページ10
・
やっと上共から解放されて、悟の家に行くとなにやら中が騒がしかった。
海外へ行く前から、ここの合鍵は持っていたのでそれで開けると、鍵の音で気づいたのか、慌てた様子の虎杖くんがやってきた。
「雷電さん!大変!五条先生動かなくなっちゃった!」
『やはりあれだけじゃ駄目だったか…』
「違うんだって、そういう事じゃなくてさぁ…
ちょっときて!」
どうやら只事ではないらしい。
言われるがままに虎杖くんに着いて行くと、リビングルームのカーペットの上でぐったりしている悟がいた。
その横では、此方も焦った顔の恵くんと釘崎さん。
また体調が悪化して倒れてしまうところまでは予想がついたが、何故床で寝ている?
この子達ならベットかソファくらいまでは運んでくれると思っていたが…
『何があった?』
「それが、五条先生が無意識なのか、俺たち含む全てのものを対象に無限を張ってしまっていて、誰も手が出せないんです。
せめてベットまで運ぼうと思っていたんですけど…」
『なるほど…これじゃあ呪力を貰おうにも触れない、と。ちょっと困った事になったな。』
「…なぁ、もしこのままにしたらどうなっちゃうの?」
『さぁ……?悟の脳がオーバーヒートして死ぬんじゃないか?』
「死ぬんじゃないか?じゃないわよ!
そんな軽くいうってことは、何が策があるんでしょ!?」
あるにはあるが、これは悟への負担が大きくて本当は取りたくない手段だった。
悟が弱ればそのうち貼ってる無限も弱くなる。
そこを無理やりこじ開けて仕舞えばいいのだが……
『まぁ…どうせ暫く休ませる予定だったし、悟も悟で、一度痛い目を見るべきだな。
よし、君たちはちょっと下がってて。
あんまり近いと感電してしまう。』
「は、雷電さん、一体何を、」
『この見えない分厚い壁を無理やり突破する。』
バリバリバリッ
右腕に凝縮した呪力と電気を纏わせて無限に押し付ける。
いくら無限といっても、所詮術式。
呪力のぶつかり合いで勝てば中和できる。
その為にはとんでもない量の呪力が必要だから、俺も本気でやらなきゃいけないが、悟の為だ。
痛む右腕を反対の手で押さえて、更に押し込んだ。
・
699人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
omiu8899(プロフ) - コメント失礼致します!悟かわいすぎて…攻め主最高です!更新楽しみにしてます!!!! (2022年1月26日 23時) (レス) @page39 id: 8cab90b17e (このIDを非表示/違反報告)
もりお(プロフ) - 悟可愛いすぎないですか??めちゃくちゃハマりました。更新待ってます! (2022年1月23日 22時) (レス) @page38 id: 528486578c (このIDを非表示/違反報告)
Amia(プロフ) - コメント失礼します!男主攻め最高です!!!神作すぎる!!hシーンがやばい!好き!更新気長に待ってます!!!れ! (2022年1月20日 1時) (レス) id: a17ad9492d (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - コメント失敗致します!!イチャイチャ最高です……!!あと作者さんめちゃめちゃ画力高いですね…!!🤦🏻💞めちゃめちゃかっこいいです…。更新待っております…!!🌝🌝 (2022年1月17日 22時) (レス) @page32 id: 89115c5d0c (このIDを非表示/違反報告)
ロシナンテ。(プロフ) - イラスト控えめに言って最高です😭👏✨ (2022年1月17日 22時) (レス) @page32 id: 7c91679d8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かんみ | 作成日時:2022年1月7日 1時