特級術師、雷電先生【呪術廻戦】

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「一緒の任務は初めてだね。」


『あぁ、よろしく。』






あれからしばらく経ち、あれ以降は自分の実力をかわれて一人で任務に行くことが多かった。


が、今日の任務は夏油くんと一緒らしい。



物腰柔らかくて、たまに冗談も挟んでくる夏油くんとはかなり気が合い、任務では一緒にならなくてもお互い時間が空いた時によく話していた。










「そういえば、いつからかな？悟のこと名前で呼ぶようになったよね。」


『結構前かな。

…なんだ、夏油くんも傑って呼ばれたいのか？』




冗談くらいのつもりで聞くと、本当に嬉しそうな顔をしていた。




「ほんと？じゃあ私もAって呼びたいな。」


『いいよ、』


「やったね、悟に嫉妬されちゃうな。

あ、悟といえば、ちょっと前だけど君と悟が一緒に寝た時に、寝落ちした君にキスしたらしいよ。」





…あの時の感触、やっぱ唇だったのか。

やられたなぁ…なんて思っていると、傑は急に笑い出した。




『何笑ってんだ、キモいぞ』


「ふふっ…酷いな、これ聞いたら、Aも絶対笑うから。

それがね、

キス、したにはしたんだけど、悟がシャイすぎてね…ぷぷっ…君の唇に触れた自分の手に、間接でキスしたらしいんだっ、」




なんだそれ、可愛すぎるだろ…

笑うどころか、胸がギュンとして顔が少し熱くなった。





『んだよそれ…俺そういうのに弱いんだ…

可愛い…好きになりそうだ。』


「へぇ、君そういうのには弱いんだね、悟に伝えなきゃ。」


『うるさい、俺にもされたらキュンとする仕草の一つや二つくらいあるんだよ。』






そんなことを話していると、補助監督さんの車が任務地についた。











『一級相当の呪霊が5、6体か。
他にも行方不明の人間が数人…？？』


「やっぱりAも変だと思うかい？」


『あぁ、この程度なら俺だろうと傑だろうと、一人で余裕だ。』





万年人手不足で有名な呪術師なのに、一人で足りるところを、特に理由もなく二人にするか？

そりゃ、一緒に戦う仲間がいるのは心強いことこの上ないが…





『傑、今回は少し嫌な予感がする。』


「奇遇だね、私もそんな気がするよ。」




『気張って行こう。』

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