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五条side
日光が眩しくて目が覚める。
目の前は白い何か、服…
頭上から聞こえて来る寝息の方に顔を向けると整った顔。
控えめな長さで、でも量があるまつげ
綺麗な形の鼻や輪郭、肌にかかる黒髪
でも何かが足りない、
つい夢中になって雷電の顔を見ていると、俺がもぞもぞ動いたせいか、瞼がゆっくりと開いて琥珀色の瞳に俺を写した。
これだ、この琥珀色が足りなかった。
「…………朝から熱烈だな。」
『えっ……あ、いや、俺も今起きて、』
「ふっ…そうかそうか、おはよう。」
雷電は機嫌良さそうにふにゃりと笑って、俺を撫でる。
昨日の夜から、なんなんだこいつは。
誰かと寄り添って寝るなんて初めてで、絶対寝れないと思っていたのに…
こいつの俺を撫でる手や、心地いい体温で気づいたら…
雷電が、ふぁ"ぁ〜〜と掠れた大欠伸をしながら起き上がった。
離れていく体温に少し名残惜しさを感じる。
ふと携帯を見ると、もう10時だった。
夜一度も起きずに、こんなにも寝てしまったのかと慌てて起き上がる。
『はぁ!?なんでこんな寝ちゃったの!?
俺今日も午後から任務あるのに!』
「な?俺と寝ると安眠できるだろ?」
『だろ?じゃねぇよ!』
図星なのが余計にムカつく。
雷電の言う通り、何故か、これ以上ないくらいよく眠れた。
「まあまあ、そう怒るな。
大丈夫、数時間前に一回起きて、その時補助監督さんに連絡しておいた。
今から行けば丁度いいんじゃないか?」
『起きてたなら起こせよ!』
「悪い、余りにも気持ちよさそうに寝てたから、ほら。」
ニヤニヤしながら雷電が見せてきたスマホの画面には、雷電の服をキュッと掴んで寝ている俺の写真…
湯気が出るんじゃ無いかってくらい顔が熱くなった。
『オイ!!!!消せ!!!今すぐ!!!』
「やだよ、よく撮れてるし、可愛いし。」
『〜〜ッ!!っ傑達にはぜってー見せんなよ!』
「やった、ありがとう。」
いたずらっ子のように笑う雷電に負けてしまった。
俺の写真一枚で、そんなに嬉しそうにされたら、消せなんて言えねぇよ…
「さ、もう行くぞ。
補助監督さんを待たせたら今度こそ怒られる。」
『へっ、どーせ戻ったら夜蛾センに説教されるって。』
「確かに、あの人は怖そうだ。」
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omiu8899(プロフ) - コメント失礼致します!悟かわいすぎて…攻め主最高です!更新楽しみにしてます!!!! (2022年1月26日 23時) (レス) @page39 id: 8cab90b17e (このIDを非表示/違反報告)
もりお(プロフ) - 悟可愛いすぎないですか??めちゃくちゃハマりました。更新待ってます! (2022年1月23日 22時) (レス) @page38 id: 528486578c (このIDを非表示/違反報告)
Amia(プロフ) - コメント失礼します!男主攻め最高です!!!神作すぎる!!hシーンがやばい!好き!更新気長に待ってます!!!れ! (2022年1月20日 1時) (レス) id: a17ad9492d (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - コメント失敗致します!!イチャイチャ最高です……!!あと作者さんめちゃめちゃ画力高いですね…!!🤦🏻💞めちゃめちゃかっこいいです…。更新待っております…!!🌝🌝 (2022年1月17日 22時) (レス) @page32 id: 89115c5d0c (このIDを非表示/違反報告)
ロシナンテ。(プロフ) - イラスト控えめに言って最高です😭👏✨ (2022年1月17日 22時) (レス) @page32 id: 7c91679d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かんみ | 作成日時:2022年1月7日 1時