【銀魂】沖田兄弟の受難【男主】

13話 ページ15

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来てくれたのか、ザキ。

完全に眠ってしまった総悟に毛布を掛けると、襖からちらちらと顔を覗かせるザキの方に寄った。

総悟が起きないよう、小声を意識しながら話す。


「久しぶりですね、総也さん」

『ああ、久しぶり。
お前のその地味な顔つきも全然変わってねえな』

「総也さんの、会話の中でちゃっかりディスってくる所も変わってませんね」

『わりいわりい。ザキってからかいがいがあっからついな』

「まあ、あんた達兄弟は俺と違って地味じゃないので。羨ましいですよほんと。あ。そういや、どうだったんです？」

『あ？何が？』

「万事屋の旦那絡みでなんかあったらしいじゃないですか」

『なんかっていうか、総悟に間違えられただけだけどな。これに関してはもう仕方ねえから』


いつもの事だよと苦笑いすれば、同じく苦い顔をして頷いたザキ。


「旦那ならまだ良かったですけど、万事屋のチャイナさんには気を付けて下さいね。なんせ総也さんの見た目は沖田隊長と殆ど変わりませんし」

『チャイナさん？誰だそれ』

「見ればきっと分かりますよ。それじゃ、俺はそろそろ潜入先に行かなきゃいけないので、また」

『おー、またなザキ』


駆け足で走っていくザキの後ろ姿を見送る。

忙しい中態々来てくれたんだな。
今度あんパンと牛乳差し入れてやろうかな。

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