【銀魂】沖田兄弟の受難【男主】

1話 ページ2

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『…っ、うっせ。耳元で叫ぶなよおっさん』

「はァ？銀さんまだピチピチの20代だかんな！！」


聞こえてきた言葉に咄嗟の反論はしたものの、俺は今かなりのパニックに陥っている。
先程俺が声を掛けた少年は、沖田くんであり、沖田くんではない。

…あれ？俺も言ってて訳分からなくなってきたわ。

まァ俺が言いてェ事を簡潔に言うと、今目の前で俺の方を見つめているこいつの顔や声は完全に沖田くんなのだが、目の色は青で、平日の昼間だというのに隊服も身につけていない。…それに関してはサボりとも考えられるが。

でも、そもそもだ。
沖田くんがパチンコ屋にいること自体おかしい。


「……」


んな考えを脳内で瞬時に巡らせていると、さっきまでぼーっと俺の方を見ていた問題のそいつが口を開いた。


『お前、ひょっとして総悟の知り合いだったりする？』

「知り合いっつーか、腐れ縁だな」

『なのに聞いてねーのか。総悟が教えてねェってこたァそれ程総悟と仲がいい訳じゃねーのか、それとも教えるだけの価値がねェかのどっちかか。まぁどっちにしろ俺にメリットはねェわな』


独り言のようにペラペラと話し始めたそいつ。

性格は沖田くんとは全然違う。
まだそこまで会話を交わした訳では無いが、今の言葉だけでもそいつの人柄が少し見えてきた。



「………おいおいちょっと待て。聞き捨てならねー台詞が聞こえたような気がしたんだけど」


『ああ、聞いてたのか。まぁ別に構わねェけど』

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