28話 ページ30
グリムとデュースは、ケイトに教えてもらいながら作業をしていたが、どうやら想像以上に要領が悪いらしく青になったり薔薇が燃えたりしていた。
さすがにフォローできなくなったのか、ケイトは苦笑いだ。
｢つか、薔薇は白いままでもよくね？
綺麗じゃん｣
｢こればっかりは伝統だからね
『なんでもない日』おめでとうのパーティーの薔薇は赤!
クロッケーは、バットに7色のフラミンゴ、ボールにハリネズミを使うのがお決まり
あーでも、春の庭でやる花たちのコンサートでは薔薇は白、これも大切なポイントだよ｣
｢変な決まりばっかりなんだゾ!｣
疲れた顔でグリムがそう呟く。
ケイトの話によると、グレート･セブンの一人ハートの女王が決めたルールらしく、現寮長はそのルールを厳しく守っている。
その厳しさは歴代一位だそうだ。
｢そうだ、オレもこんなことやってる場合じゃなかった
寮長に話があるんですけどまだ寮内にいます？｣
｢ん？まだいる時間だと思うけど……｣
少し歯切れが悪い。
会えない理由でもあるのだろうか。
｢ところで寮長のタルトを盗んだエースちゃん
お詫びのタルトは持ってきた？｣
｢え？いや、朝一で来たから手ぶらすっけど……｣
エースがそう言うと
｢あちゃ〜、そっかぁ｣
と残念そうに言う。
｢それじゃあハートの女王の法律･第53条
『盗んだものは返さなければならない』に反してるから、寮には入られないな｣
と続けた。
｢はぁ？なんだそりゃ!?｣
｢この寮にいるからにはルールに従ってもらわないと
見逃したらオレも首をはねられちゃう
悪いけど、リドルくんが気づく前に出ていってもらうね｣
顔つきが変わり、こちらにペンを向けてくる。
｢ちょっ、あの顔絶対本気じゃん!
お前らなんとかして!｣
エースは、デュースと私を盾にし背中をグイグイ押してくる。
｢なんで俺が!｣
｢いや、私レディだよ？｣
｢頼むよ!オレ今魔法使えねえし……うわっ、来た!｣
そこには何人ものケイトがいた。
デュースはビビり、魔法で対抗するが倒してもまた出てくる。
私も攻撃を仕掛けてみるが、また出てきた。
これはあのペン取らないとどうにも出来ない。
そう気づいた時には、もう鏡の近くに下がっており、向こうの勝ちが見えていた。
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CHIA(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！！😭😭 (2021年10月17日 11時) (
レス) @page38 id: a32ddc8099 (このIDを非表示/違反報告)
ロウシャ - はじめまして。ハリー・ポッターとのクロスオーバー、とっても面白いです！！続き、楽しみにしています！！ (2021年1月11日 0時) (レス) id: 934a25d21e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - (*￣∇￣*) (2020年7月28日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
あいぽん♪(プロフ) - 氷狐さん» ありがとうございます！大変お待たせしました、引き続きよろしくお願いします!氷狐さんもお体に気をつけてくださいね！ (2020年7月22日 17時) (レス) id: d8bf24e25f (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - あったらいいなと思っていたクロスオーバーがあった…！！とても楽しませていただいてます！体調にも気を配って無理しない程度に更新してくださいね！ (2020年7月16日 2時) (レス) id: 43c698ce3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいぽん♪ | 作成日時：2020年7月6日 13時
