甘々な避難場所。２【短編集】

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変わり種的なのをしたことはない。なぜそんなに気軽に発言できるのだ。

感嘆が驚きに変わり、るぅとくんもびっくりしていた。


｢何驚いてんの。しようよ｣

｢え、え……？｣

｢今20時だから、朝までしちゃう？あ、でも、さすがにそれはよくないね｣


なぜか有り得ないくらいノリノリな彼。

一体何が、彼をそうまでさせるのか。

そう考えると、何かがおかしい気がしてくるような____、


｢……待って、るぅとくん。なにをしたいの？｣

｢だから、ゲームだってば｣


｢ゲームだってば｣という言葉を頭の中で反芻(はんすう)し、どうにか咀嚼する。

嘘でしょ、と逃げ出したくなる。
じゃあ今まで私がしていたのは、ただのハレンチな話なのでは。


｢じゃ、じゃあ、部屋から聞こえたあの声は？｣

｢あれは……出ちゃうんだって｣



そうだ。そうだった。彼はゲームをすると、たまに変な声を出すのだ。

でも、彼は決して察しが悪いわけではない。


｢ねぇるぅとくん、もしかして、わかってた？｣

｢え、何の話。わか……ふ、ふふっ……んない、よ｣


絶対に途中から、私が何のことを言っているのか察しがついていたはずだ。

それをあえて泳がせ、私は見事に恥をかいた。

現に、彼は抑えきれずに笑っているし。


｢ごめんって。でも顔赤くてかわいい｣


その一言によって、私は限界を迎え、


｢……もう一緒にしてあげない｣


うずくまりながらそう言ったのだった。



｢____え、どっち？｣



ーーーーー


いちばんの問題作。

これ実は、るぅとさんはかなり最初の方から態度で気付いていて、彼も恥ずかしがりながら｢ゲーム｣というワードは出さないでいたんです。つまり、彼も彼女の｢そのつもり｣で話していました。

……という裏設定。

でも、彼が部屋で何をしていたか、真実は誰にもわからない。まぁ普通にテトリスやってただけだと思うんですけどね。

なに↑プレイ か なに↓プレイ で意味が変わるの、自分で書いていて天才だと思った。


改めて読むとひどいなこれ！

限界オタク、家に帰ったら推しがいた。→←なんなんですか。【黄】※

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