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｢眩し……｣
外の眩しさに 思わず目を細める。
久しぶりに直接浴びた日光は、思いのほか気持ちのいいものだった。
｢まずは パンケーキを食べに行きます｣
｢パンケー……？｣
聞き慣れない言葉に首を傾げる。
ちらっと聞いた話だと、最近 街……王都で流行っているスイーツなのだそう。
苺やクリームを添えて食べると絶品だそうで……今度莉犬様に作ってもらおう、と思っていたところだ。
｢あ、流行ってるやつですよ。そこのお店なんですけど、いちばん美味しいって有名なんです｣
王子様が指したほうを見ると、お洒落な雰囲気のお店が。
看板には ｢ホットケーキ専門店｣の文字が書いてあり、メニューにもその本気度がうかがえた。
｢さて、入りましょうか｣
｢並ばないんですか？｣
お店に入ろうとした王子様を引き止める。
なぜなら、店の外には長蛇の列ができており みんなそこに並んでいるからだ。
｢ふふ、予約してあるんですよ｣
ペラ、と予約の紙を私に差し出してドヤ顔な王子様。
｢わざわざ予約してくださったのですね、ありがとうございます｣
私のために、わざわざ予約なんかしてもらってなんだか申し訳なくなる。
｢ふふん、エスコートするんだから当たり前ですよ｣
エスコート なんてまるで王子様みたい。
いやこの人は立場は王子様なのだが、こう、プリンス的な。
白馬の王子様のような、いわゆる、恋愛小説に出てくるようなヒーロー。
｢____今日一日だけ、僕のお姫様になって？｣
急にそう言い放ち、私に手を差し出してくる王子様。
｢あ、えっと……｣
こういうときはどうすればいいんだ。
普段だったら適当にかわして いつも通り主人とメイドとして……
でも今日は街だ。
稀なことだから私の気も緩んでいるのかもしれない、と自分に言い聞かせて彼の手を握る。
なにより、王子様の気持ちを無下にすることはできない。
｢っ、本当に握ってくれるとは思いませんでした｣
私が手を握るともう片方の手で口を抑えている王子様。
嫌だったのかなと手を離そうとすると 彼の方からパッと手が離れた。
｢……お姫様、行きましょうか｣
そう格好をつけて 改めて私に手を差し出す王子様。
｢恥ずかしっ｣と声を漏らしたのを私は聞き逃していなかった。
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虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 菜々志さん» 菜々志さん ありがとうございます嬉しいです；； (2022年2月19日 11時) (
レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
菜々志(プロフ) - 高評価をもっと押させてくれぇぇぇ！！！ｗｗ (2022年2月19日 8時) (レス) @page7 id: ec6dd9f0aa (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡沫さん» 泡沫さん コメントありがとうございます！ そう言っていただけて本当に作者冥利に尽きます……(T T) 体調にも気を配りながらこれからも更新頑張ります！ (2022年1月15日 15時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - こんなに面白いと思った作品は初めてです…！体調にお気を付けて、そして更新も無理せず頑張ってください！ (2022年1月15日 12時) (レス) @page50 id: 7687e77697 (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡糖さん» コメントありがとうございます！わたし的に小説を書いていていちばん嬉しいお言葉、本当にありがとうございます…(泣 ) 最近寒いですもんね、体調に気をつけながら更新頑張ります！泡糖さんも体調を崩されませんようにお過ごしください✨ (2021年12月30日 8時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹の根元付近に生息しているアイ | 作成日時：2021年11月24日 21時
