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彼は「おいでおいで」と手招きをする。
もうこれを かれこれ何年続けたかな。なんて感傷に浸る。
「はい、どうぞ」
彼は膝の上を指さした。
「失礼します」
私は彼の膝の上に座り、目を瞑って次の動作を求めた。
すると、彼の温かい手が 私の頭を撫で始めた。
なんだか自分がうさぎになったような気分だ。
もう既に意識は遠く、今すぐにでも寝たいくらいの睡魔に襲われる。
彼の手には魔法がかかっているんじゃないか、なんて考えた日もあった程だ。
彼に頭を撫でてもらわないともう生きていけない。そのくらい気持ちのいいものだった。
「……お、眠くなってきちゃった?あ、莉犬くんのお菓子食べた?気をつけてね、何入ってるか分かんないから」
「ははは、なんてね」と聞こえる声は遠く、全身から力が抜けていくような感じがした。
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虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 菜々志さん» 菜々志さん ありがとうございます嬉しいです;; (2022年2月19日 11時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
菜々志(プロフ) - 高評価をもっと押させてくれぇぇぇ!!!ww (2022年2月19日 8時) (レス) @page7 id: ec6dd9f0aa (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡沫さん» 泡沫さん コメントありがとうございます! そう言っていただけて本当に作者冥利に尽きます……(T T) 体調にも気を配りながらこれからも更新頑張ります! (2022年1月15日 15時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - こんなに面白いと思った作品は初めてです…!体調にお気を付けて、そして更新も無理せず頑張ってください! (2022年1月15日 12時) (レス) @page50 id: 7687e77697 (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡糖さん» コメントありがとうございます!わたし的に小説を書いていていちばん嬉しいお言葉、本当にありがとうございます…(泣 ) 最近寒いですもんね、体調に気をつけながら更新頑張ります!泡糖さんも体調を崩されませんようにお過ごしください✨ (2021年12月30日 8時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹の根元付近に生息しているアイ | 作成日時:2021年11月24日 21時