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「ぇ……」
「僕が夢中にしてやるからさ」
……これは一体どういう状況だ。
いわゆる肘ドンとかいうやつをされている。
とても近い距離にどうしていいか分からず、ただ目を逸らしていると彼の整った顔が近づいてきた。
「え、え……?!」
「待ってください」なんて言う間もなく鼻の頭にキスを落とされた。
そのまま腰を撫でられ、私の力が抜けた隙に横抱きにされて ベッドに乱雑に投げられる。
どうしよう、と思ったそのとき部屋の扉が開いた。
「おいころん、ゲーム……は?」
「さっ、さとみ様……!」
「……さとみくん」
ピンク髪の男は、今の私からすると神に見える。
この状況から助け出してください。
「あの、実は____」
さとみ様によって解放され、事情を説明すると、「あー」と呟くさとみ様。
「ころん、お前めんどくせぇぞ」
突然口を開いたさとみ様。やわらかく諭してくれると思ったら まさかの一言だった。
「えっ……」
これにはころん様も驚きを隠せない。
……めんどくさいのは否定しないがあまりにもキッパリ言い過ぎでは。
「ちょっと待ってろ」
すると、さとみ様は急に部屋を出ていった。
部屋でころん様とふたりきりになってしまい、ちょっぴり気まずい。
「____A、僕ほんとにAのことが好き」
「ありがとうございます」
どう返せばいいか迷ったときはとりあえず感謝の意を伝えろ。
そう教わったため、意味もなく礼を伝えると、ころん様はさらに不機嫌な顔つきになった。
「……こたえてよ」
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虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 菜々志さん» 菜々志さん ありがとうございます嬉しいです;; (2022年2月19日 11時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
菜々志(プロフ) - 高評価をもっと押させてくれぇぇぇ!!!ww (2022年2月19日 8時) (レス) @page7 id: ec6dd9f0aa (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡沫さん» 泡沫さん コメントありがとうございます! そう言っていただけて本当に作者冥利に尽きます……(T T) 体調にも気を配りながらこれからも更新頑張ります! (2022年1月15日 15時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - こんなに面白いと思った作品は初めてです…!体調にお気を付けて、そして更新も無理せず頑張ってください! (2022年1月15日 12時) (レス) @page50 id: 7687e77697 (このIDを非表示/違反報告)
虹の根本付近に生息しているアイ(プロフ) - 泡糖さん» コメントありがとうございます!わたし的に小説を書いていていちばん嬉しいお言葉、本当にありがとうございます…(泣 ) 最近寒いですもんね、体調に気をつけながら更新頑張ります!泡糖さんも体調を崩されませんようにお過ごしください✨ (2021年12月30日 8時) (レス) id: c4be3cb89b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹の根元付近に生息しているアイ | 作成日時:2021年11月24日 21時