16話◇ ページ16
…次の日
『ふあ…』
静かな部屋に自分の大きな欠伸が響いた。
だるい体を起こしてベッドから出ようとすれば、
脇腹の痣が少し痛んだ。
『っ…』
まだだめかな、って思いながらも昨日みたいに部屋で1日安静にしてるのも嫌だからエミリーには黙っておくことにした。
着替え等を終わらせ自分の部屋を出る。
少し歩いた先に見慣れた背中があった。
相変わらずの猫背だ。
少し歩く速さを早めて距離をつめる。
そして
『おはよう、イライくん。
猫背になってるわよ、ほら』
軽く背中を叩く。
「おはよう。
恥ずかしながらもう癖なんだよ」
目元は布で隠れてるけど、今眉を下げて笑ってると思う。
なんて考えていると
「Aは背筋いいね。ぴんとしていて」
『まあ、背筋伸ばさないといい音は出ないもの』
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抹茶タピオカ2号(プロフ) - とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年7月2日 8時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいのすけ | 作成日時:2019年9月22日 15時