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「大ちゃん、そろそろ寝んねしよっか。」
光の美味しい夜ご飯を食べて、コクリコクリと首が揺らいでる大ちゃん。そんな大ちゃんを俺のベッドに連れていき、お腹をポンポンと軽く叩く。
「おやすみ」
そう言って頭を撫でると、目を細めてにこぉと大ちゃんが笑った。
.
「ねぇ、伊野ちゃん」
やっと寝たかなと思い、部屋を出ようとしたらドアにいた光に呼び止められた。
「ん?どうした?」
なんだかいつもの光のテンションじゃなくて、逆光のせいでもあるのかあまり顔が見えない。近くまで行くと分かったのは、ぐっと握りしめられた手と涙の溜まった伏し目がちな目。
「え、ちょっと、、光?」
.
突然のことに驚いて、とりあえずリビングに連れていく。二人でソファにゆっくりと沈むと、その大きな目から涙が一粒こぼれ落ちると同時に、光が口を開いた。
「俺、助けになれてるのかな…
ずっと、ずっと伊野ちゃんは強いんだって
俺とは違って、強いんだって、、」
必死に手を握りしめながら、不安がポロポロと溢れ出す。今日のお昼に大ちゃんから言われて、勘違いしてしまっていた自分が嫌なのだと、そしたらもっと支えれてやれたのにと。優しい光の考えることだよね。
たまにそこまでしなくても大丈夫なのにって思うこともあるけど、それが光なりの努力で。いつもごめんねって言えば、大ちゃんと伊野ちゃんが大好きだからいーの!!って笑ってくれる。
「俺は、強くなんかないよ。」
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yuria(プロフ) - 続き凄く気になります!これからも更新頑張ってください! (2018年10月7日 22時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
Arry(プロフ) - 書いていただきありがとうございましたm(_ _)m (2018年4月6日 23時) (レス) id: 8495b6ebc2 (このIDを非表示/違反報告)
Arry(プロフ) - ありるんライスさん» はい!これからも応援してます ♪ (2018年4月6日 8時) (レス) id: 8495b6ebc2 (このIDを非表示/違反報告)
ありるんライス(プロフ) - Arryさん» ありがとうございます!頑張って書かせていただきますね! (2018年4月6日 7時) (レス) id: fa78f90175 (このIDを非表示/違反報告)
Arry(プロフ) - リクエストなんですけど、大ちゃんがひかとのお留守番中に具合が悪くなっちゃってる、胃腸炎になってしまうお話が見たいです! (2018年4月5日 23時) (レス) id: 8495b6ebc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nonfuii | 作成日時:2018年3月18日 22時