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光side


「...ひか?」



ふと大ちゃんから声をかけられて、ハッとする。
どうやってここまで作ったのか、記憶に残ってないオムライスを丁度盛り付けようとしている時だった。


「ん?どしたの?あ、ごめん。今出来たから食べよっか。」




俺を見つめる大ちゃんの目が、何かを見透かしてるような気がして、一方的に喋ってしまった。
テーブルにお皿を並べて、大ちゃんを座らせようと抱っこしようとしたら、



「泣かないで...」


大ちゃんの温かい小さな手が、俺の頬に当たった。
いつの間にか溢れだしていた訳も分からない涙を、その小さな手が何回も拭ってくれて、さらに涙が溢れ出す。




「あれっ、なんでだろ...。ごめんね、ごめんっ」



大ちゃんの背中をぎゅっと抱きしめて、涙を流す。
なんで泣いてるのか、もしかしたら感ずいてるかもしれない大ちゃんもそっと俺を抱きしめて、何も言わずに黙っててくれた。



「どっか、痛いの?」



「ううん、慧ちゃんも大ちゃんもかっこいいなぁと思って...。ひか、泣き虫で弱虫だから。」



これは、本心。
俺にはない、二人の強さに感動しただけ。





.





「大ちゃんも、慧ちゃんも泣き虫だよ。
ひかが思ってるより、弱虫なんだよ。

だから、皆一緒。」






.






「...え?」




大ちゃんの言葉に混乱する俺を、そっと見つめて力なく笑った後に、早くご飯食べようと言った大ちゃん。



冷めてしまったオムライスを電子レンジで温めて、出来たてと同じ湯気が出る。パクパクと美味しそうに食べる大ちゃんを見ながら、俺の頭の中にはさっきの言葉が消えることなく響いていた。

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yuria(プロフ) - 続き凄く気になります!これからも更新頑張ってください! (2018年10月7日 22時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
Arry(プロフ) - 書いていただきありがとうございましたm(_ _)m (2018年4月6日 23時) (レス) id: 8495b6ebc2 (このIDを非表示/違反報告)
Arry(プロフ) - ありるんライスさん» はい!これからも応援してます ♪ (2018年4月6日 8時) (レス) id: 8495b6ebc2 (このIDを非表示/違反報告)
ありるんライス(プロフ) - Arryさん» ありがとうございます!頑張って書かせていただきますね! (2018年4月6日 7時) (レス) id: fa78f90175 (このIDを非表示/違反報告)
Arry(プロフ) - リクエストなんですけど、大ちゃんがひかとのお留守番中に具合が悪くなっちゃってる、胃腸炎になってしまうお話が見たいです! (2018年4月5日 23時) (レス) id: 8495b6ebc2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nonfuii | 作成日時:2018年3月18日 22時

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