いつまでも支えるから（inar）

2 ページ27

光side


｢大ちゃん！？｣



そっと椅子から降ろそうとすると、いやいやと顔を横に振って目をぎゅっと瞑っている。



｢具合悪くなっちゃったか...。一旦横になろ？｣





優しく背中をさすると、少しだけ波打つ。
そっと俺を見上げて



｢...っ、はく、っ｣




バッと口に手を当てる大ちゃんに俺も少し慌てて、バタバタとビニール袋とゴミ箱を口元に持っていく。




｢大丈夫、これに全部出しちゃいな。｣




そう言っても、いっこうに吐こうとしないから強く背中を叩くと





｢おぇっ、、えっ、ふぅ、ん｣



たどたどしく吐き出した。
大ちゃん綺麗な目からは、お腹も痛いし吐くのもいし、訳の分からない思いが涙となって溢れだす。


そんな姿を見て、なんだか俺までつられそうで
そっとそのまま背中をさすった。









.




っていう事件が起きて現在に至る俺たち。



腹痛吐き気、下痢などの症状から大ちゃんは胃腸炎と病院で診断され、何回もトイレに行ったり来たりの状態。



やっと寝付けたと思ってもまたすぐに目を覚ましてしまい、胃液しか出ないのにさらに吐き気が襲いかかる。







『せっかくのご飯、ごめんね。』


心優しい大ちゃんは、自分が辛いくせに人のことまで心配してくれて、本当にいい子。






少し弱ってる大ちゃんもなんだか可愛くて、
寝付く前に｢ひか、大好きっ｣って言ってくれたから
このままさらっちゃおうかな…なんて。





でも、





.






｢だーーーいちゃんっ！！！大丈夫！？


まだ具合悪い？慧ちゃん帰ってきたよ...｣





やっと仕事から帰ってきた伊野ちゃんを見る大ちゃんの目はほんとに嬉しそうで、やっぱり適わないなって思ったりもした。








＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
下手っぴですみません(´Д｀))))
勝手に伊野ちゃん出したりとか、アレンジしちゃいました。


何かあれば書き直します！

俺だって→←頑張れ大ちゃん！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す