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大切な盟友と大切な姉さんと同じテーブルについて同じ物を食べる。
そんな小さなことがとても幸せだと感じる。
…のに、そこに怪訝の種が投擲される。
『二人共、もし余裕があるなら二人で街に行ってみてはどうだ？
おつかいでも頼みたいと思っていたんだが。』
tn「おつかい？」
『あぁ。二人共もう13だろう？二人はしっかりしているから少し遠出させても大丈夫だと思ってな、肩慣らしのつもりだ。』
そう言ってにこりと笑う姉さん。
しっかりしている、と言う風に評価をしてくれているのは正直嬉しい部分がある。
tn「わかったわ、何買ってくるん？」
『これに簡単な地図とメモと金銭が入っているから確かめてくれ。
おつりが余るようにしてあるから、それで好きなものを買いなさい。』
姉さんとトントンは呑気におつかいの話を進める。
全くもって不服だ。
別におつかいが嫌な訳じゃないが……
gr「俺はトントンと姉さんと街に行きたいゾ…。」
年下の奴等が大人しいことなんて滅多にないんだ、今日くらい姉さんを独占したい。
『生憎今日はお客人が来るんだ…すまないが私はついていけない。』
gr「嫌や。」
tn「グルッペンが駄々こねとる…」
弱ったなぁ、と笑う姉さん。
最近姉さんは他の奴らに構ったり、私用のせいで俺と話す機会が減った。
姉さんのことだきっと俺はしっかり者の年長者だからもう子供扱いしなくても大丈夫だとか思っているんだろう。
しっかり者でも、年長者でも寂しいときは寂しいんやで、姉さん。
『どうしたんだ……普段は聞き分けの良い子じゃないか、何かあったのか？』
何も喋らないでいると、姉さんが何かを察したように微笑んだ。
『グルッペン。』
gr「…。」
『おや、私の可愛い弟が返事をしてくれなくなってしまったぞ？』
gr「…なんや。」
『グルッペン、最近構ってやれなくてすまなかったな、少し忙しかったんだ。』
姉さんが忙しかったのはわかっている。
忙しい中でも俺達家族の事を考えてくれていたのもわかっている。
駄々を捏ねたことを謝ろうとしても、口から出てくるのは全く別の言葉。
gr「別に構ってもらわなくたってもう平気だ。」
tn「とんだ意地っ張りやな…寂しかったくせに。」
gr「うるさいぞトントン！」
tn「俺食べ終わったから席を外しますさかい、Aさん、グルッペンの話聞いたってください。」
トントンはあんまりワガママ言ったらアカンで、と耳打ちをして部屋を出ていった。
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タマゴノカラ(プロフ) - しおりんさん» 食べ物の部分は何気に力をいれているところなので、美味しそうと言ってもらえて嬉しいです(^ー^) (2020年8月15日 13時) (
レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - 美味しそう(￣¬￣)…オムレツに…サラダに…チキンハーブパイ､！ (2020年8月15日 3時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - キリカさん» 今晩は。私なんかの作品が貴方様の目に留まったことをとても嬉しく思います、喜んでいただけたようで何よりです。此方こそ、よろしくおねがい致します！m(_ _)m (2020年8月12日 22時) (レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 夜分に失礼します。この小説が目に止まり、読ませて頂きました。ほんわかして、とっても心温まります。今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年8月12日 20時) (レス) id: be4d52850d (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» ご報告ありがとうございます、直ちに直させて頂きます！ (2020年6月17日 19時) (レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｷﾘﾄﾘｾﾝ | 作成日時：2020年5月15日 19時
