42 nqrse ページ42
なにやってんだか、ほんと。ちょうど時間が空いたからツイキャス聞いてたけど、自分から地雷踏んでんじゃん。ばかなの？
「……どーせ、後から来るやろーしな。コンビニ行っとくか」
コンビニから帰り、少し時間が経ったあとインターホンが鳴った。モニターに映るのは案の定Aで、俺は迎え入れた。
「……っと」
ドアを開けるなり倒れ込むようになだれ込んできたAを受け止める。
「お前ほんとめんどくさいね」
「……そんなこと自分がいちばん、いちばんわかってるよ」
「どうせ来るやろなーって思っとったし、入りなよ」
呆然と立ち尽くしたAを無理やり引っ張ってなかに通した。
「自分で地雷踏んどいて、なんしよんの？」
「あの時は楽しく喋れてたから、だいじょうぶだって、吹っ切れたって、思ってた」
「無理やろ、吹っ切れるわけない」
「何時になったらいい思い出だって、言えるようになるんだろ」
「このままじゃ永遠に無理。……だって作曲はじめたのもソイツのため」
「でも、上手くいかない。同じ景色を、見てみたいのに」
「それは背中ばっか追いかけとるからやろ？お前のつくりたい曲じゃなくて、蜜柑星Pがつくりそうな曲を作ろうとしたらそうなるだろーよ」
「……誰かに執着するのは初めてだよ。こんなに苦しいなんて思ってなかった」
顔を顰めるAの表情は、きっと誰も見たことがないだろーな。俺に、この話をする時にしか見せないし。ほんと、妬けるわ
「……忘れたいわけ？」
「ちが！そんなわけ、」
「じゃあなん？思い出す度に苦しい苦しいって、じゃあ忘れればいいやん。俺がめちゃくちゃにして忘れさせてやろーか？」
「なる……せ……？」
「なんなの？お前はコピーかなんかなの？そんな面白くないお前見るくらいやったら、めちゃくちゃにしてぶっ壊したほうがマシやと思うんやけど、いい？」
不安げに揺れた瞳は、不安と期待が入り混じったように感じた。もっと、もっと俺の言動がきっかけで色んな感情だせばいいのに。しょーもないな、俺も、嫉妬まみれでアホらしいわ。
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油性ペン(プロフ) - ホースさん» カナリアの方が落ち着いたら続編もチラホラ書いていこうと思います！プロットも何もつくらず思いつきで書き始めた作品だったので不安でしたが、そう言って頂けて安心しました。ありがとうございます！ (2019年11月10日 22時) (
レス) id: f15e63082a (このIDを非表示/違反報告)
ホース - この作品大好きです！見つけてから、何度も読んでます！続編楽しみにしてます！主さんが出来ればでいいので！ (2019年11月10日 20時) (レス) id: 4e9296fb4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：油性ペン x他1人 | 作成日時：2018年8月18日 11時
