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オカタナさんの噂 ページ1

私には前世の記憶がある。


前世の私は、歴史を守る審神者という存在で

付喪神の刀剣男士を従えていた。


ラノベの設定かよってツッコミを入れたくなる様な

そんな人生を送っていた。


前世は前世、今世は今世と割り切っている私は、

二周目の人生を謳歌しようと決め、青春を楽しんでいる。



「おっはよー」

『おはよう、今日もテンション高いね』

「実は今日の朝食の目玉焼きが双子だったのよ」

『それはラッキーだね』

「あ、そうだ!ねぇAオカタナさんって知ってる?』

『…………オカタナさん?』

「そうオカタナさん。隣町の高校でもこの噂は流れてるらしいよ」

『へぇ、でも噂でしょ』

「実はそうじゃないらしい。なんでも実際にあった人が何人かいるの!」

『はいはい』



ちょっとーと私を軽く叩く友人を放っておき、

私は授業の用意をする。


………オカタナさん、ねぇ。

少しばかり興味が湧いてきた。

昼休みにでも、オカタナさんの噂について調べるか。

壱→



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作者名:辰子 | 作成日時:2021年1月7日 16時

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