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母 ページ7
「なんっでっ…!」
涙が溢れて止まらなかった。
全部思い出した。
あの日、母の部屋で見つけたもの。
母に無視されても寝る前に必ず母の寝室に行っていた私の日課。
母は全部知っていて、それで、
倒れている母とざわつく屋敷の中。
何が何だか分からなくて、目が覚めたら名前しか分からなかった。
無視されたとしても、母が私をみていなかったとしても、
ずっと私は母が好きだった。
強くて、カッコよくて、ピアノが上手くて。
母みたいになりたかった。
「お母さん…逢いたいよ…」
涙が落ちた便箋は、菜の花の香りがした。
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作者名:紗玖 | 作成日時:2019年1月30日 22時