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貴女の事がとても憎かった。
彼が帰って来なくなったのも、
私のピアノが劣ってしまったのも、
全部貴女が生まれたせいだと思い込んでいました。
そうしたら楽になれたから。
酷い事ですよね。
貴女の声を聴くことも、
貴女の姿を見る事さえ億劫になっていき、
貴女と同じ部屋にいるだけで苛々するようになり、
最終的に貴女を独りにしてしまった。
貴女が勝手にピアノを弾き始めた時も、
貴女が憎くて憎くてたまらなかった。
そんな事を思っていたら、
珍しく帰ってきた彼に離婚を告げられ、
もうどうしたらいいのか分からなくなって、
今こんな手紙を書いています。
きっとこれから私は死ぬでしょう。
毒薬の混じった水を用意しました。
私が死んだら貴女は私の姉夫婦が引き取ってくれるでしょう。
無責任もいいところですね。
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設定タグ：探偵チームKZ事件ノート , 過去捏造
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作者名：紗玖 | 作成日時：2019年1月30日 22時
