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『彩へ
貴女がこれを読んでいるという事は、私はもうそこにもう居ないのでしょう。
なんてありきたりな事、私には言う資格はないと分かっています。
貴女は私の事を忘れているかもしれませんね。
人間は余りにも大きなショックがあると、記憶の一部が消えてしまうのだそうです。
そんなショックを実の親が与えてしまうなんて、酷い事だと思います。
貴女には途方も無い迷惑をかけてしまいました。
ごめんなさいなんて言葉では許されない程に。
本題に入りましょう。
本当の事を話します。
私と貴女の父親は、とあるコンサート会場で出会いました。
私はピアニストで彼はバイオリニスト。
私はその時、彼に一目惚れしてしまったのです。
彼も私に惹かれたようで、私達は見事、付き合うことになりました。
その後、関係は進み、見事結婚。
同業者達にも祝福される、理想的なカップルでした。
そして、彩、貴女をもうけたのです。
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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , 過去捏造
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作者名:紗玖 | 作成日時:2019年1月30日 22時