14話 ページ15
「はぁっ?!」
目を見開いたナワーブさんの頬は真っ赤になり顔をスプーンから避ける。
『え、急に大声出してどうしたんですか?』
と首を傾げる。
「は、おまっ、
それ、お前が食べさせんの?!」
『え?そうですけど……だってお世話?だから』
と再びスプーンをナワーブさんの顔の前に出す。
「はぁ?!お、俺が怪我してんのは足だよ!
だから手くらい使えるから自分で食べるから!」
と少し乱暴にスプーンを私から取り上げる。
『えー残念……』
と少し肩を落とした私はとぼとぼべつのテーブルの方へいき、自分ノ朝食のを食べ始める。
ナワーブside
「てかお前……ここで食べるのか?」
とAの方を除くように見る。
『え?はい
あ、駄目でしたか……?』
と少ししゅんとしてお盆を持ち立ち上がって部屋を出ようとする。
「いやっ!別に……駄目……じゃねぇし……
てか、"一緒に"食べたい」
と、いつもより少し積極的に言ってみると、Aはパッと顔が明るくなり、椅子に座りまた朝食のを食べ始めた。
照れる様子は一切ない。
俺は最近……というか今さっき最近と言うより昨日から少しAに積極的になる様にした。
その理由は……
────遡る事三日前(位)
ノ「ねぇナワーブ」
「あ?なんだ」
ある日ノートンがいった。
ノ「ナワーブって、Aの事好きなんだよね?」
「ブフォッ!!!!」
吹いた。
「きゅ、急だなおい……」
ノ「ごめんごめん笑
それでさ、
ナワーブはAと付き合いたいと思ってる?」
ノートンは俺にそう聞いた。
「……お、もってる……」
と俺は少し照れて顔を赤くしながら言った。
ノ「じゃあさ、その為にも、ナワーブが何か行動を起こした方がいいと思うよ」
行……動?
「んだそれ」
ノ「例えば……ナワーブってツンデレじゃん?」
「そ、そうだけどなんだよ……」
どストレートだな……
ノ「だからそこを変わってみて積極的になってみるとか?」
とノートンは言った。
けどそんな急に積極的に慣れるはずもなく、……
それに。
ノ「Aはめっちゃ鈍感だからね……
流石にちょっとくらいアプローチしないとあの子は気づかないと思う」
そう"鈍感"
あいつは本物の鈍感だ。特に恋愛に関しては全く※一周まわって馬鹿に君臨するけどな
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アイカ - 粉雪さん» 喜んでもらえて嬉しいです!これからも引き続き頑張ります! (2021年8月4日 18時) (レス) id: ab708b7787 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 読ませていただきました!面白かったです。更新待ってます (2021年8月2日 21時) (レス) id: 1b838ad70c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - コメントありがとうございます!はい!頑張ります! (2021年7月28日 15時) (レス) id: ab708b7787 (このIDを非表示/違反報告)
道影 - すっごい面白いです!続きが気になりますね…更新頑張って下さい!あ、でも無理はしないで下さいね! (2021年7月27日 23時) (レス) id: 28f2bba1fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秘瀬派咋アイカ。 | 作成日時:2021年7月27日 19時