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キタカミ32(＊本当の真実【歴史】のみです＊) ページ38
_____ただ1人彼らを不憫と思ってた 村のお面職人は… …男と鬼のために いくつもお面を 作ってあげた。
___男が異国より持ち込んだ宝石を あしらった光り輝く 見事なお面。お面を被れば 姿を隠し、村人と仲良くできる。男と鬼は お面の職人の優しさに たいそう喜び感謝したそうだ。
___それからお面を被った男と鬼は 村の祭りにコッソリ来るようになった。不思議な二人組のお面の見事さは たちまち評判になり、その噂はあっという間に…遠くの国々まで知れ渡った。
____世にも 珍しい輝くお面の噂を 聞きつけたのであろう……。数匹の欲深いポケモンがキタカミの里へやって来た。ポケモン達は 男と鬼の住処へ忍び込み… …大事にしまわれていたお面を奪い取ろうとした。
_____偶然 居合わせた男が なんとか一つだけお面を守り切ったが… …力及ばず、残り三つのお面はポケモン達に奪われてしまった。数分後、鬼が洞窟へと戻ると…そこには 争った跡と"碧のお面"だけがあった。
_____鬼は "男を探すためだろうか"…碧のお面を被って 村に降りた。そして、輝くお面を掲げて喜んでいるポケモン達をやっつけた。事情を知らない村人達は、何が起きたのか分からず… …
____ただただ怒り狂う鬼を見て、その姿を恐れていた。
____村人達は 『３匹のポケモン達が鬼から村を守ってくれた』と考え、親しみを込めて…彼らを"ともっこ"と呼び、丁寧に埋葬した。
____傷つき 悲しみに暮れた鬼は ひとり裏山の洞窟へと帰っていった。
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作者名：愛っち | 作成日時：2023年8月31日 22時
